ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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やはり偉大なワインなのか?「エゴンミュラー」

バッセンから、1週間が経過しました。
色を見ていただくと分かるかと思いますが、
とても黄色い色をしています。

黄色い(酸化していると思われる)ながら、緑色が入っているのと、
色に張りがあるように感じられます。

このワインを注文したとき、受け渡し前に液漏れを確認されており、
キャップシールを剥がしたときにもコルクの上面におびただしい
液漏れが確認されており、抜栓の際にはコルクが全く引っかかり
なく抜けてしまいました。多分、細いコルクを使用しており、
十分に役目を果たしていなかったと推測されます。
つまり、酸素とは触れ放題の最悪のボトルコンディションです。


抜栓当日の味わいは、蜜蝋とペトロール香とりんごの香りが支配的で
複雑さは感じませんでした。むしろ、ペトロール香が強すぎ、不愉快
な印象を受けました。その上、還元的で、すこし生臭いようなニアンス
もありました。

抜栓3日目の印象は変わりませんでした。


そのまま放置し、1週間目を迎えました。
それほど期待もしておらず、正直、捨てる前にティスティングする
程度の意味合いで飲んだのですが、これが案外、いけます。
よどんだペトロールの嫌な香りが弱まり、やさしいりんごの香りや
蜜の甘さが際立ち、酸の力強さと繊細さが目立ってきました。
柔らかで、しなやか。
深く、長い余韻。それに伴う浮遊感。
極上の桃の純粋な甘さ、チェリーのキュートな酸の二つが、
交互に繰り返し現れ、浮遊感へと誘う。


偉大なワインなのかと問われると、このボトルでは判断しがたいのですが、それでも適当な栓で1週間冷蔵庫に入れておいた状態で、さらに味わいが向上しているというのは、評価に値すると思います。今年の初め、エゴンの75アウスレーゼを頂きましたが、あれはとてもそっけない味わいであったことを思い出します。あのワインも、きっと抜栓から数日置いた後がベストな状態だったと思われます。
このようなことがあるため、特にリースリングに関しては、ワイン会で理解することは難しいと思っています。