ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

トルショー04ジュヴレシャンベルタン


写真のワインを飲んだ後、今度トルショーを飲みたいと
わがままをいったところ、
主催者の方の好意でなんと!

トルショー04ジュヴレシャンベルタン

を出して頂きました。ありがとうございます。


ですが、それが薄くて、青々しく、とても寂しい味わいでした。
薄さも、通常のトルショーを二倍に薄めたような味わいで、
つい正直に
「薄くて青くて酸っぱい」
といってしまいました。

それでは(?)と、なぜか同ヴィンテージの、
同銘柄のものをあけて頂きました。すみません・・・。

こちらは、薄くて青いものの、先ほどあけたものよりは
濃く、青さも控えめでした。




結論としては、今の時点で、この銘柄は青いのでしょう。
ただ、この青さはあと数年で複雑さに転じると思います。


こういう、天候の気まぐれに左右される品質のワインには
思わぬ喜びがあり、全て人為的にコントロールされたワインには
ない深みがあります。

人為的にコントロールされたワインの代表としては、
自分はドイツのモーゼルを上げたいと思います。
それらは、多分、ドイツ人ならではのメソッドで、
葡萄の生育方法、醸造方法、瓶詰めなどを数値化し、
管理しているイメージが、ワインから浮かび上がります。
(裏は全く取っていません)
それらのワインは、細かく見れば荘でもないのですが、
糖度の差こそあれど、工業製品のようにどこの生産者も
代替同じスタイルで、ヴィンテージによる差もそれほど
感じさせません。
非常に画一的なワインと思います。

画一的なワインは一定のレベルに達することはできるものの、
思わぬレベルへの昇華はなく、ほどほどに留まります。



飲食店やショップなどのビジネスマンの方には、
こういったワインが扱いやすく、賛同を受けると思います。


一方、トルショーのようなワインは、10本中、2本あたり、
6本まあまあ、2本はずれという状況なので、ビジネスマンには
評価頂けない仕様となっています。



また、グレートヴィンテージとは何か、あれは、ビジネスマンの
ためのものという見方もできます。グレートヴィンテージは、
果実味がパンパンで万人受けし、全体的な底上げがなされる。
だから売りやすい。

ビジネスマンが規定するグレートヴィンテージは、
愛好家のためのグレートではないのではないか、
そう思う昨今です。