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   繊細なジュヴレか、82グランドリュ、もう一回飲ませて!

シャサーニュ(つづき)


順に見ていくと、

モルジョは2つの生産者で、王者ラモネとバロン・ド・ラ・シャリエール。バロンは、ラモネに比べて、ディテールがぼやけ、余韻など各要素が弱い。しかし俯瞰的に見れば、どちらも同じ区画を表現している。また、この2品はどちらも開花の時期が短い96。ヴィンテージの特徴から緩くなりがちに思えたが、さすがはラモネ。きっちりと酸を残している。一方、バロンは、96らしい、緩いスタイルともいえる。

二つの生産者の共通項からモルジョを見ていくと、青い野菜のような風味、若干のエグサ、泥臭さが伴い、集中力がある。その反面、香りの広がりに欠ける。個人的にはシャサーニュらしいと思う。



次にダンセールのテット・ド・クロ03。
これは、モルジェの青さの個性を抜きとり、樽を積極的に利かせたスタイル。03にしてはずいぶん酸があるが、それすらも人工的に感じられる。ピュリニーを目指して作ったようで、全く評価できない。



そしてラモネ レ・ルショット97。
これはとても力強く、全ての要素がハキハキとしている。
ミネラルと鉄分、酸、野菜の青さ、ハーブ、若干の蜜。
それぞれの輪郭がはっきりしていて、余韻もよい。
また最初のインパクトも美しく、優雅。
明らかに良い。
そして何よりすばらしいのが、全ての要素が一点の内側に向って集中しており、飲むものを引き込む。

さすがはラモネのシャサーニュを代表する(らしい)ワイン。
いや、Yさんにそう聞いただけで、本当に代表しているかは分からないが、そういわれても納得するクオリティ。たぶん他の生産者のルショットもいいのでしょう。



1997 シャサーニュ・モンラッシェ レ・ショメー ラモネ

サービスされた当初は還元的な香りに支配されていた。その状態を状態が悪いと判断した人は早々に飲まれていたが、還元香、多分SO2がとんだ後が凄かった。

ルショットを代表とする、ある意味、物質的な構成要素による表現から、座標軸が変わり、明らかな構成要素のよさを指摘できない、複雑さとは異なる、高貴な雰囲気を纏っていた。

単刀直入に言えば、グランクリュに伴う、あの重さとは異なる、軽さによって迫ってくる性質。

ルショットが唯物的な存在、俗の王様だとすると、
こちらは、それらを霊化した存在、天使。


レ・ショメーとルショットはもう一度飲みたい。
ショメーの近くのクリュももっと飲みたい。


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