ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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1992年 ヴォーヌロマネ マルコンソール 1er/ ドメーヌ フランソワ ラマルシュ

1992年 ヴォーヌロマネ マルコンソール 1er/
ドメーヌ フランソワ ラマルシュ


本日曇り、14時抜栓。抜栓後、すぐに、ハーフボトルへ半分移す。
1時間ほど、4分の一を楽しむ。
フルボトルの残りは、パニエに入れたまま、冷蔵庫へ。
そして、同日20時〜21時にかけてゆっくりと残りを楽しむ。
(ハーフボトルのものはまだ残っています。)

評価の高くないフランソワ ラマルシュ。
コンティとラターシュにはさまれたラグランドリュー(特級) La Grande Rueを持っているにもかかわらず、ぱっとしない生産者。ワイナートでは、農薬をバンバン使い、機械で収穫されていて、味わいもまったく評価されない。どこかの雑誌やパーカが持ち上げないと売れない筆頭ワインです。

実家で飲むのに、適当に熟成されていて、いい区画のワインで手ごろな値段のものを探していたところ、これと、ルモワスネ91VRスショ1erで悩みました。

決め手となったのは、届いたリーデルソムリエシリーズのブルゴーニュグラスを購入しました。以前田中先生宅でラターシュを頂いた際、ロブマイヤーより、他のグラスより、リーデルソムリエシリーズが開いたのを忘れることが出来なかったためです。
リーデルソムリエシリーズとラターシュをあわせるのは無理なので、やっぱりマルコンソールを選びました。スショでもいいですが、「やっぱりマルコンソールを選べば・・」と公開している姿が浮かんだためです。

ラマルシュの購入にあたり、ラマルシュの特徴を思い浮かべたのですが、浮かびません。それほど飲んでいないのもありますが、飲んだワインを思い出しても、個性を思い出せません。
酒屋さんにも聞いてみましたが、『ラマルシュはワイン会で飲んでもグランドリュとかぱっとしない、いや期待するレベルではないため、あまり印象に残らない』とのことでした。いい機会なのでラマルシュの20年ものをちゃんと飲んで理解したいと思います。


さて、最初の1時間目ですが、あまりぱっとしません。
タンニンは荒々しいし、酸もとげとげしい。香りにも酸が目立ち美しくない。また熟成香もどこかピークアウトしている雰囲気がしていて、果実味はないし、熟成による甘みもないし、食事なしでは楽しめない・・・・、これはハズレか・・・と思いました。

抜栓から7時間経過した20時に、フルボトル(4分の一)に残した同ワインをあけました。今度はまったく異なる印象で、とても美しい古酒となっていました。

花の香りはほとんどありません。
焦がしたメープルシロップ、腐葉土、ヨード、赤黒の果実の香りがふんわりと開き、味わいは甘くとろとろで、最後に酸が絞める。余韻も比較的長く、いつまでもしたの上に果実の甘さと酸とタンニンの収斂性がビブラートのようにのこり、ヴォーヌらしいゴージャス感のある味わい。

プルミエクリュとしては大合格。


半分を飲み終わって、ではラマルシュの個性は何だと聞かれると、これまた答えにくい。
香りに、これといって特徴はない。
樽をバンバン利かせているふうでもない。
茎や梗を多く残している/完全に除梗しているふうでもない。
低温浸漬しているかもしれないが、それほどバンバンやっているわけでもなさそう。
やはり、蔵元の個性はそれほどなさそうである。

では、例えば異なるヴィンテージを飲みたいかと己に問うた時、NOである。なぜだろうか?