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   繊細なジュヴレか、82グランドリュ、もう一回飲ませて!

ジャック・プリウール2009年部分的並行テースティング

では、順番に。

2009 ミュジニー

フラワリーな香り、骨格、奥行き、存在感、コク、広がり長続きする余韻、
本日1番。

2009 シャンベルタン

チャーミング。意外に尾を引くよさ。

2009 エシェゾー

高いミネラルを包含するあいまいさがよいが、
すぐに酸っぱくなる脆弱さ。

2009 クロドヴージョ

繊細で粘性がありよいが、次のワインに全て取られる


2002 クロドヴージョ

バラ、スミレなどの抱えきれないほどの花束、
砂糖漬けにされた果実、ブラックベリー、ミネラル、
時間がたつことで表現される獣臭。
クリアーさ、力強さを兼ね備え、繊細な音域から低音域まで存在する。
とてもバランスがよい。

02の高いミネラルの強さに負けないほど、他の要素が引き締めあう。
絶賛。


2009 ヴォルネイ クロドサントノ

タンニンは優しく、花束とラズベリーが大量に引き締めあう、
チャーミングな仕上がり。


2006 ムルソー クロドサントノ

上記と同じ区画で、シャルドネから作られ、同じ個性を有する。
どちらもすばらしく、情熱を持って作られているが、
ヴォルネイのほうが深み、余韻が良く、美しい。


比べてみると、区画固有の味わいが、品種を超えて存在することが
分かる。品種などというのは、表現手法であり、表現されるものは
テロワールであるということの証左。
シャルドネがどうとか、ピノノワールがどうとか、本質ではないと
感じさせる。確かにピノノワールでしかでない音域、シャルドネしか
出せない硬質感はあるが、それはその個性を品種を通じて誇張されて
いるということが分かる。我々が求めるのは常にこのテロワール
ありそれ以上でもそれ以下でもない。

ではこのふたつの品種を混ぜると良いのか、
それはありえない。
それぞれが反発しあい個性がぶつかり合う。
なんでも混醸することがいいのではないと思う。
(邪魔しない品種をサポートに入れるなら、バランスは取れる。
 しかし、それも日常品としての飲み物としてはよいが、
 突き詰めようとするとき、誤魔化しと逃げでしかない。
 ピノも亜種がたくさんあるから混醸とT先生がいっておられたが、
 亜種と異なる品種は質として異なる。)

2010 ヴォーヌロマネ ミニュレ・ジブール

ヴォーヌロマネの個性がうまく表現されている。
凝縮感はあるが、どこか若干隙があり、コアが足りていない。
村名としては大合格。さすがはジブール。


2009 シュバリエ・モンラッシェ
樽香が効きすぎ、臭い。
ワイン自体は繊細でよいのだが、せっかくのワインを殺している。
時間とともに、消えてくれるのだろうか。

2009 コルトンシャルルマーニュ
樽香がとび、空気となじむと、甘い香りを放つ。
粘性があり、さっぱりもしている。
2時間きっかり持つ。熟成にも耐えうるだろう。

その他白(ピュリニーコンベット、ムルソーペリエール、ムルソー村名区画)に関しては省略。

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総括
09なのに、過熟感がなく、タイトでドライ。
ただ、その反面、充実感がない。多分、果実の熟成を犠牲に
していると思われる。タンニンが目立つのは、樽を利かせすぎ。
ライトローストらしく、きつさを感じる。
ゴージャス感はあるが、細部まで意識が行き届かないざっくり感が
ある。

トップキュベはミュジニー。
2番目はコルシャル。
3番目はシャンベルタン。へなちょこに見えるが意外にしぶとい。

ポテンシャルは高くないが、完成度が高いのはヴォルネイ。

液体の色を見ると、透明感と色の濃さがその評価と比例する。
色合いというのは思ったより、ワインの本質をあらわしている。

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