ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

ドメーヌ・ポンソ 

賛否両論のポンソ。この生産者のイマイチ良さが分からない。美味しいという人もいるのでいつかあたるかもと思い、ティスティングにてチェック。

2009 グリオットシャンベルタン

f:id:machiya11:20130705200525j:plain

ダークチェリー、チョコレート、白い石のクリーンな香りに、夏場のタオルの香りが加わる・・・。

味わってみると、甘い果実が広がり、果実が下に沈むように消えていき、スポンジのようにタンニンがのこる。タンニンは肌理が細かくザラザラせず少量。少しするとタンニンも引いていき、桜の香りがたゆたうように残る。

作為的な作りこみは感じられず、抽出もやさしく、甘さも控えめ。

ルジェやルソーがあざといと感じる。

このワインに夏場のタオルの香りが無ければ、スムースで美しいワインで追求したくなる。

 

1998 グリオットシャンベルタン

f:id:machiya11:20130705200554j:plain

濁りがある。澱も少量混じっている。

香りは、 夏場のタオルの香りが支配的であり、その後ろに 梅酢、ダークチェリー、白い石のクリーンな香りが潜む。

甘みは混濁し、甘みが引いた後に、ざらつくきめの粗いタンニンが残る。ざらつくタンニンと桜の香りが共鳴し、ちょっと微秒。

フォワグラなどと合わせて貰えるといいかと思います。(当方は食べませんが。)

 

 

双方とも、グランクリュにふさわしい風格はなく、村名程度の骨格。余韻も浅い。偉大さは感じさせず、身近な味わい。2000円くらいなら購入してもいいが、価格設定が間違っている。 通常ワインには賞味期限は無いが、この飲み物には賞味期限をつけるべきである。

 

なおルイレミリーをヒネているというなら、これは半ヒネりといったところ。この夏場のタオルの香りは、酸化香ではなく、熟成香とも違う。抜栓時には大量の澱があったことと、09からの変化を見取ると、瓶内で発酵が行われているのではないかと思う。これはワインとは別のカテゴリの飲み物であり、ワインとしては評価範囲外である。

 

ワインとしてではなく、乳酸飲料のような位置づけで新酒のころに2,000円くらいで買うような飲み物であり、これが25,000円とは考えられない。