ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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ポマールリュジアン88水平

15種類ほどポマール・リュジアン88を飲みました。
感想としては、味わいに動きが乏しく、立体感があまり感じられず、面白くなかったと思います。ゆえにボーヌのピノが好きではないと再認識しました。

ここの差異については、微妙な違いがありました。あるものは重くフラットで、あるものは芯があり堅く、モンティーユは最もバランスがよく可能性を感じられました。ただ、それらは微細な違いにすぎず、いくらその微細を区別しようが、本質にはたどり着けないと思います。

先日田中さんのセミナー(シャンパーニュ・ランス特集)に参加しました。
そのとき、田中さんが「シャンパーニュでピノノワールに拘らないといけない理由は何か?」というお題に対して、ある方が「ピノノワールは繊細な品種だから・・・」という趣旨のことを言われていました。それに違和感をおぼえました。
一般的には確かにそのように言われています。ただ、本当にそうでしょうか?
シャンパーニュで比較したとき、(単純に同じピノではないので・・・といわれそうですが)酸が低くよりフラットで、重く、野生的なものはシャルドネではなく、ピノです。個人的には、シャルドネ対ピノノワールでは、シャルドネが天に近く、ピノノワールが地に近く、ピノノワールはより大地の個性に影響されやすく、ある意味、世俗的に、人の香りがするように感じられます。ピノノワールは世俗に引き込む悪魔のようでもあります。

ボーヌでピノノワールを育てると、中心のないその個性がより強調され、より混沌へと導かれているように感じます。ゆえに、中心軸をもたらすシャルドネがボーヌには有り難いのではないかと思います。