ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

ルジェ2010 (トップキュベ)

※後ほど名称を修正

ワイン会をメインにして飲んでいると、自分が好きなワインではなく、最大公約数的に、多くの人が好きなワインを飲む機会が増えます。ルジェはそのうちのひとつで、自分はあまり興味がありませんが、「水平」「垂直」というキーワードに引かれて、飲む機会が多い生産者の一人です。

視点としては、
A)ルジェの方針の変化(2007年からのエレガント方針は継続されたのか?進化したか?)
B)驚きのあったリリース直後の2005年と比較してどうか?

2010 VRクロパラントゥー

本日のベスト。
エレガントであり、華やかであり、芯があり、余韻もよい。甘すぎず果実味も適切な量で濃縮されすぎてもいないし薄くもない。そして引き締まった酸もある。タンニンは適度に豊かで多くはないが、少なくはない。味わいには(見た目ではなく)透明感もあり雑実がない。そして時間が経過してもだれない。(エシェゾーやVRなどは温度が上がりだれる。酸が少ないのかもしれない。)

あえて言うなら、線が細くボリュームが少ない。けれどそれも畑の個性であり、繊細さに特化していると考えればマイナスでもない。

ということで総合的にネガティブなことを言いにくいのであるが、突出した凄みが感じられない。自分だけかと思い、他の方に聞くと、そのような感想もあったようです。あの2005年の驚きは、ヴィンテージの賜物だったようです。


もう、結論のようなものですが、これは、エシェゾーに関してもいえ、総じてキャラが突出していない。逆に言えば、下のクラスはボトムアップがキチンとなされていて美味しいのですが、上のクラスに満足感がない。(ああ、グランクリュだ!という喜びが少ない。)それもクロパラは1erであり、エシェゾーはある意味準特級(1erと特級の間)程度のクラスであるので、ルジェを攻めるのも可愛そうかもしれません。ただ、大御所であれば、それも超えてくれるので、ルジェはそういう領域にはないと改めて感じさせました。


感覚的には、分量どおり適切に、タンニン、酸、果実、を加えました!というつくりで、総じて良いのですが、工業製品的であり、好きな方向性ではない。