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   繊細なジュヴレか、82グランドリュ、もう一回飲ませて!

ラフォン、トルショー

コントラフォン

1989 ムルソー・クロ・ド・ラ・バール(村名)

ボトルの個体差としては、標準的。
特段優れたボトルではないが、悪いものでもない。
スタイルは、いつものぼってりした洋ナシ形。インパクト、ミッド、アフターに粘土質の重さ・質感・エグミがしっかり乗ってくる。酸が低く、酸化のニアンスがあり、果実がやや濁っている(ダメージではない)。華やかさではなく、田舎っぽさが支配的。

もう少し、果実が多い頃に楽しむクオリティのワインであったように感じる。
今回はペリエールがすごくて、脇役に徹してしまった。

1989 ムルソー・ペリエール(1級)

酸はトロピカルではなく水晶のように透明感と張りと硬質感、そして冷たさがある。甘さは控えめ。酸化は進んでおらず、健全。余韻は長く、美しい。グラスの残り香は何時までも消えることが無い。
静々とした竹林の奥の茶の湯に佇む感じではなく、デジタルで具体的。行間にニアンスを表現するのではなく、目的、表現する内容、結果が明確に書かれているタイプ。ゆえに分かりやすい半面、解釈の余地は無い。

とはいえ、プルミエとしては最高峰の品質。ブラボー。


ジャッキー・トルショー
2004 モレサンドニ

ラフォンぺリエールがデジタルであるのに対して、こちらは曖昧で粗雑。昭和の作家の散らかった部屋のよう。しかしながらあるべきものはあるところに置かれ、吹き抜ける風は心地よい5月の風。よどんだものはない。ただ、軽く馬小屋香があった。許容できないレベルではなく、複雑さと解釈しても良い範疇。

タンニンは輪郭が滲んでおり、甘さ・酸と滲んでいる。滲んでいるものは濁りともいうが、味わいが薄く儚いのとあいまって、美しい。決して偉大なワインではないが、こういうものを延々と飲んでいたい。

飲めば飲むほど味わい深く、何気なく見ていると、今まで意識していなかった爽やかさや奥行きを感じる事もあるが、それもまた消えては現れたりする。行間に味わいを見出し、背景に感動を覚えるいいワイン。


2004 モレサンドニ 1er クロ ソルベ

こちらはくっきりしており、ポテンシャルも感じる。まだ開き始めたばかり。
青いタンニン、酸があり、果実が控えめ。とてもいい。馬小屋さんはあまりしない。

2005 モレサンドニ 1er クロ ソルベ

こちらは、サービスされてから3時間、ほとんど開かなかったお通夜ワイン。
途中からデキャンタして放置しましたが、堅い。最初はインクと鉛筆の芯のニアンスで、途中から香りなし・味がほとんどない。
3時間半くらい経過して、リキュールとチェリーの香りをみせ始めました。なお馬小屋さんはない。大変良いワインです。

ここまで堅いワインは久しぶり。もっとも閉じた時期にであってしまったのかもしれません。薄いトルショーというイメージが崩れました。そういう意味では、04も案外しぶとく、なかなか開くのに時間がかかっています。村名、ヴィラージュに関してはやわらかいものが多いですが、確かにプルミエ以上になると手ごわいものもいくつかありました。
個人的には04のクロ ソルベに関しては、ルロワの04以上と思っています。確かにグランクリュが入っているルロワの余韻には負けますが、それ以外の点において、しっかり作られています。

ところでここ最近、馬小屋は弱いワインに顔をだしやすい傾向にあります。
トルショーしかし、ダユしかり。当たり年のものなど見当たらない。法則性があるのでしょうか?

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