モレサンドニ
1961 ボンヌ・マール クレール・ダユ
沢庵香。危険。
1974 クロ・デ・ランブレイ ドメーヌ・デ・ランブレイ
ややトーンが高い赤果実とレモンと枯れた味。ランブレイはいつも落ち着きがなく、そわそわしている。グランクリュとしてそれでいいのか!といつも言いたくなる。
1983 クロ・ド・タール モメサン
高音、中音、低音がそれぞれちゃんとある。(他のものはなかった)だが、それらがバラバラで、余計に不快である。また、若干、不衛生なニアンスが影をさす。以前飲ませて頂いたものと比べるとコンディションはいい。しかし、コンディションが良くなったところで知れている。
「クロドタールはヴァンドガルドなワインだ」と書かれていたような気もするが、そう?
むしろ本質的には繊細で白く軽い印象があるのに、果実味を足したり、タンニンを足したりして、無理にどっしりさせてしまったように感じる。
1995 クロ・サン・ドニ フィリップ・シャルロパン・パリゾ
もっとも酸が強烈で、ボディが細い。赤果実が主体。標高が高い印象をうける。ランヴレイとメオのロッシュを足して二で割り、酸を大量に加えた感じ。またシャルロパン臭くないところはいい。
1996 オスピス・ド・ボーヌ クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・ジョルジュ・クリテール メオ・カミュゼ
重心が低く、磯と黒果実とタンニンが主張する。明るさはない。若いのか、足りていないのか、よくわからない。
2005 モレ・サン・ドニ ブラン アン・ラ・リュー・デ・ヴェルジィ ブルーノ・クレール
白い土壌を思わす。フォラティエを更に高くしたニアンス。モンリュイザンにある骨格がない。長くは持たない。そぎ落とし過ぎ。
と、散々のようだが、楽しい。
クロドタールはポテンシャルは素晴らしいことを予感させるが、残念、畑の個性を間違えている。シャンボールだと思って作ってみたらおいしいと思う。
ランヴレイは、一部プルミエ、その他村名にしておけばいい。標高も高すぎる。
パリゾのクロサンドニは、どこのリューディなのか興味がある。これは土壌に起因するのか作りなのか、それともその双方なのか、興味がある。
メオのロッシュは美味しくない。だが、そこから、主要リューディとあるべきロッシュを妄想するのは楽しい。
ヴェルジとモンリュイザンの記憶による比較は、タールの丘とロッシュの丘の個性の比較に他ならない。シャルドネはむしろわかりやすいので、理解が進む。また標高が高いことが、ワインにとっていいのか、さらに懐疑的になる。考えていきたい。