ルロワ
2001 ムルソー・ブラニー メゾンルロワ
2001 ヴォルネイ・サントノ デュ・ミリュー ドメーヌ・ルロワ
この日のペリエールは、香りが出ていなかったため、口径の小さい「ニュイサンジョルジュ」のグラスに移す。こうすると口径の小さいグラスではもう終わりかと思われても、そこからしっかりと香りを提供してくれる。香りの小さいワインはあまり評価されないけれども、しっかりとグラスを選べば楽しむことができる。
隣接するブラニーとペリエールをグループとしてみなすと、ペリエールの秀逸さが見て取れる。香りの数の多さ、一つ一つの香り・味に丸さがあること、石のミネラルがふんだんにあること。
一方のブラニーは酸が明快でよくはあるものの単調。若造。
ネゴシアンものはいつも大概である。(90年代後半からのイメージ)
ルロワを期待して買うと、普通のワインである。できれば、下のような安くてもドメーヌものがほしい。
ドメーヌもの、ヴォルネイは、01にしては元気がよく、果実味がパンパンであり酸もしっかりしている。その上、骨格がいかめしく、飲んだ後で喉にそれらが溜まる。最初はいいが、次第にうっとおしくなってきて、50ミリくらいいったところで、飲みたくなくなった。
<参考>
ドメーヌルロワはヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューを35a10ca(
Leroy | Guardian of Great Wines参照)有し、300本を生産する。他の畑と比べて3分の1の収量である。サントノはもともと木に元気がなくルロワが手を尽くして回復させたとあるが、この頃は惨憺たる状況のようである。ヴォルネイとしては、最上の区画の一つ。
このヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリュー、品質はいい。ただ、濃厚で単純で骨格がマッチョで暑苦しい。ヴォルネイとはこうあるべきといわれるなら、それもそうかもしれない。評論家先生が熟成したら素晴らしいと言われているものの、単純で大概な気がする。