ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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諦観

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2011 ブルゴーニュ アミオ・セルヴェル

 

アミオのブルゴーニュは、シャンボールの中央部の下部の畑(ヴィラージュ)の下で作られる。土壌が深く、雨の多かった11年は苦戦したと思われる。10~15%新樽で、16ヶ月樽熟される。アルコールは12°と低い。保糖を下のクラスで悪い年に0.5°上げるためだけに行うとあったWN誌の情報はいまもただしいようである。

 

香りはあまりたたない。密度を感じさせる単純な赤と黒の果実のフレーバ。やや黒い。味わいは、黒く構造ががっしりしているものの、アフターが水っぽく、そのあとに酸が尖って残る。総じて薄い。果実由来の甘さは見せず、さらっとしている。

 

最初は、これがアミオセルヴェルのワインのスタンダードで、ここに要素をもることで他のワインになるとも思ったのだが、多分、そうではなく、これは黒いワインで、黒いながらにもシャンボールらしさをやや感じるが、上位の白い兄弟とは別路線である。

 

ただ、価格からしたら、この薄さ、内容の希薄さも許せる。

あといいワインを創ろうというのではなく、ワインの従うままにというあきらめを感じる点もいい。これをセニエや水分除去をしたら、がっかりする。ブルゴーニュは薄くても、いやむしろ薄いほうがらしさを感じる。