ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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シャンボールミュジニー(2)11/7

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全てブラインドでティスティング

1. 2008 Chambolle-Musigny Les Gruenchers Roblot-Marchand
    レ・グリュアンシエール ロブロ・マルシャン
霧に包まれたような拡散した小規模な球体感があり、余韻がしみじみと下方に流れていく。透明感があり、香りと味わいのバランスがよく、酸で全体を支える。エレガント。

 

2. 2008 Chambolle-Musigny Les Noirots Roblot-Marchand
    レ・ノワロ ロブロ・マルシャン
黒く中心に向かう小規模なエネルギー感。それも持続せず、ついえる。
田中さんはお嫌いなようだが、嫌うほどでもない。
ボンヌマール下部というのも今となっては納得である。

 

3. 2005 Chambolle-Musigny Les Feusselottes Meo-Camuzet F&S
    レ・フュースロット メオ・カミュゼF&S
本日もっとも謎めいていた。
べったっとした甘味があるにもかかわらず、中身が空洞で絹が宙に浮かんでいるようである。つまり甘さはあるが、タニックでもなく、酸も低い。くどいように見えて、その実何もない。田中さんは重心が低いと言われていたが、重心はないと感じている。標高は一見すると低いようであるが、実は高いように感じる。

実際にここは標高が高いにもかかわらず堆積した粘土の土壌であり、標高が低いワインの土壌を標高を高くした(すっきりさせた)ようなところである。そこに2005とメオの個性が加わって、特異なものを作り上げてしまったのではないかと思われる。

 

4. 2012 Chambolle-Musigny Les Combottes Gilbert & Christine Felettig
    レ・コンボット ジルベール&クリスティーヌ・フェレティグ

凡庸。
フワッとした中に、黒い塊。粒子間の粘性が高い。質素で平凡。美しくない。

5. 2012 Chambolle-Musigny Les Carrieres Gilbert & Christine Felettig
    レ・カリエール ジルベール&クリスティーヌ・フェレティグ
ハリウッドスター。
赤地のマントに豪華絢爛な金色の刺繍。出るとこが出て、締まるところが締まっている。ボディがあるが、酸は低い。

6. 2007 Chambolle-Musigny Les Fuees Roblot-Marchand
    レ・フュエ ロブロ・マルシャン
リトルロマネサンヴィヴァン的な、グランクリュのニアンスを持つ。4のコンボットの粒子間の粘性の高さを受け継ぎ、ボリュームと格調が高くなっている。

7. 2007 Chambolle-Musigny Les Charmes Amiot-Servelle
    レ・シャルム アミオ・セルヴェル
令嬢。
5のカリエールが、分かりやすいゴージャスさなら、こちらは、お嬢様。気品があり美しい。線は細く、冷たい。

8. 2007 Chambolle-Musigny Les Lavrottes Boursot
    レ・ラヴロット ブルソ
クラスで特別きれいではないけれど、ツンケンしたプライドの高い女子。落ちるのも早い。