ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

透明感が主役でした。(トルショーなど)

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2012 Bourgogne Pinot Noir Domaine Chevillon-Chezeaux

4日目を戴いた。最初は、ピーキーな紫色の果実味あふれる香り。時間とともに果実味が落ち、果実味を落としてからは微かな雑味と薄さがツボに入る。面白い。

2012 Nuits-Sanint-Georges 1erCru Les Saint-Georges

単純な要素で大きなストラクチャ。黒い継ぎ目のない壁が迫るよう。熟したタンニンは邪魔にならない。一見タンニンが少ないようにも見えるが量は多い。時間が截つとともに、ボルドーのような香りを出す。酸は低い。

ロベール シュヴィヨンのサンジョルジュががんばってグランクリュを目指そうとしているのに対し、こちらは近代の優等生のようにそつなくさらっと作られている。方向性はやや異なっているが、サンジョルジュはサンジョルジュで共通性を持っている。

 

 

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2004 モレサンドニ クロドソルヴェ ジャッキートルショー

還元的なフレーバ、04の茎のフレーバーはない。
またよくある、澱がまったような濁りもなく、それゆえかボリューム感もない。

透明感があり、果実は控えめで、タンニンは上の12のブルゴーニュと同じ程度の量で少ない。酸は控えめな果実とタンニンに対して過剰に感じないところから、それほど高くない。

石灰的なミネラル感はややある。鉱物的なミネラル感はない。

スケール感はないが、チャーミングできれいにまとまっている。

もし、もっと気密性の高いコルクで保管されていたら、もっとそれぞれの要素が高かっただろうと思う。

 

Rさん、貴重なワインをありがとうございます。

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後日追記

ロベール シュヴィヨンとシュヴィヨンシェゾーを比較してみると、シュヴィヨンシェゾーのサンジョルジュはゴツゴツしたタンニン、えぐみ、などを取っている印象をうける。それでいて、さらっと抽出したような印象はなく、結構濃い。
削った故の透明感と思われる。コカ・コーラを思い出させる。

またトルショーは、経年によるタンニン、酸、果実の減少による透明感と思われる。

同じ透明感であっても、経緯は違いそうである。

 

どちらであっても、ブルゴーニュは少量のタンニンでいいと思う。

ニュイサンジョルジュで標高が低いほうがいい理由は、タンニンが減るからではないだろうか?即ち、プルミエクラスだと険しいタンニンが多くなってしまい、下部の村名がいい・・と。であれば、N74の下部にあるコート・ド・ニュイ唯一のプルミエクリュである、レ・グランド・ヴィーニュが低い標高とよい土壌とを兼ね備えているはずで、ますます試してみたくなってきた。