キャピタン・ガニュロ
2011 ラドワ キャピタン・ガニュロ
2008 ラドワ 1er ラ・ミコード キャピタン・ガニュロ
フランスからパッキングされてきたワインで、その効果を期待していた。
キャピタン・ガニュロのワインについて、私の考え(最新): 食の仁王blog
コンディションのほうはどうか?
確かにクリーンではある。が、奇跡とまではいえない。ほかの生産者のワインでも同等にクリーンなものは多数ある。そこまで騒がなくてもいい。
少々気になるのは、パッキングしているビニールを開けると、中の「セラーの空気を閉じ込めた空気」がビニール臭い。二本とも臭かった。良くないと思う。
ワイン自体の品質は、価格に見合わない。村名ラドワは2,000円くらいな買ってもいいが4千円後半は高すぎる。プルミエは3,500円くらいなら買ってもいいが、6,500円は高すぎる。またアルコールが高く感じることも気になる。
ビオロジックで栽培し、少々果梗を残し低温浸漬をせず、ステンレスタンクで18ヶ月寝かせ、密閉性の高い、合成コルクで封じ、瓶ごとパッキングする。考えはいいのだが、味わいが画一的・単純で、アルコリックである。またその単純な味わいの先に、深み・陰影・あわれさなど、飲む側が何度も思い出し、探りたくなるようなメッセージを宿していない。
キャピタン・ガニュロには、文化が欠けている。
奇跡的なワインは、テクニックや理性で作るものではなく、歴史により何層にも積み重ねられた経験であったり、突然変異的な叡智で生み出されるように思う。文化が足りない。
期待外れである。