ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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ラルロ 2009 クロドラルロ

2009 ニュイサンジョルジュ・1er クロ・ド・ラルロ ドメーヌ・ド・ラルロ(ハーフ)

2012年のプティ・ラルロに感銘し、09のその古木区画のラルロを開けた。
輪郭がぼやけて集中力が欠如し、茎由来の香りとタンニンとカテキンが目立つ。その奥で黒い果実があり、周辺がにじむ。その後にタンニンが目立ち、現時点では苦く感じる。

09年と12年は個性は同じであるもの、その立場は逆転しており、12年の品格が優っている。
とはいっても、ボリュームの大きさで見ると、09年のほうが大きいのだが、2012年のプティラルロの多層感がない。12年の格落ちプティラルロは一音一音が作り込まれにじみがなく、それぞれがミルフィーユのように重なり合うように奏でられ多層感を生む。収量が少なく凝縮しているにもかかわらず、発酵期間を長めにとっているにもかかわらず、12年プティラルロは強さがなく薄くエレガントであるが、ゴージャスさを従えている。

AMZ資料を読んでいたら、ロゼはどの区画から作るかという質問に、決まっていないが09年は作ったと回答していた記載を見た。09年クロドラルロの繊細さの欠如はヴィンテージの特徴かもしれないが、この区画でもロゼを作ってしまったのかもしれない。