ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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ラルロ 2012 ニュイサンジョルジュ プティプレ

2012 ニュイ・サン・ジョルジュ プティ・プレ ドメーヌ・ド・ラルロ

 

先日のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ クロ・デュ・シャポーにはがっかりだった。このプティ・プレはこのシャポーと似た個性でやや酸は低く、黒果実、重い個性と粘性、香りの低さを有している。しかしながら、その重い個性は流れの速さを感じさせ飲んだ後の爽やかさをもたらし、粘性は、飲んだ後に下あごから3センチほど上部までを包むように粘性のある余韻が覆う。飲んだ後、雲の上に漂うような浮遊感をもたらす特殊な飲料である。

また、シャポーにはなかった、上部のフワフワ感・テクスチャーのキメの細かさ、中部の構成要素の詰まり方、余韻の流れの良さがある。タンニンもシャポーと同じく量は多いが、円熟しており引っかかるところがなく邪魔にならない。

また香りは途中、ソースコロッケ(具にブルベリー含む)を感じさせる時間もあった。それはいまだかつてなく、理解不能であった。

そして、2時間ほどたつと繊細で甘い甘露な飲料に変化し、ただ、美味しい味わいになっていく。

 

繊細とはちょっと違うところに存在するが、面白く仕上がっている。あと何年かしたら、妖艶さを纏い、異色の輝きを放つと思う。それは7,8年後だろうか。