ワイン購入原則 その一.五、「不景気がいい・・・、でも」
不景気のほうが確かに安くなっていい。
が、それは、あまりに高いものは好景気の時に買うのを控えたほうがいいという意味であり、必要であれば、値段がどうであれ購入し飲むべきと考える。
というのも、高い/安いはこの経済社会や即物的な社会の基準であり、液体自体が存在する精神性の世界とは異なる。このワインは値上がりする、投資価値がある、社会的に評価されている、そんな感覚や趣向は世俗性が高い。我々は社会的な存在でもあるのでしょうがない面はあるが、ワインを愛するという側面はその側にはない。そことは別の側面を大事にしたい。