ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

フィネス試飲会 と ブルゴーニュ愛好家のストライクゾーン

フィネス試飲会ということで行ってみた。

行ってみて、ブルゴーニュがないことが分かった。

1.2014ピクプール・ド・ピネ Moulin de Gassac

ラングドック・ピクプールは田中さんにいろいろ飲ませていただいていたが
ちょっとイメージが異なっていた。味わいがデジタルで一つの要素、ピクプール
の要素しか感じられない。土壌や標高がない。水辺の近くらしいがそれ以上
詳しいことをフィネスの人は語ってくれなかった。地域もあいまいだった。

粗雑なピクプール。
説明する社長は、苦労話を延々としていた。区画、醸造など語らない。

 

2.2014 ムスカデ Des hauts pemions

ムスカデを初めて飲みました。
化粧品のような香りがし、味わいがスカスカ。

オぅ・・・

 

3.2014 クラシック・ブラン ド・ロルチェ

オぅぅぅ・・・

樽やパイナップルの香がキツイ。
味は、1,2よりスカスカ。カスカス。

 

4.2013 サン・ジョセフ・シルカ ジャンルイシャビー

樽々、樽々していて、ワインの香りがマスキングされている。

その奥に樽香とは違うキャラメルフレーバがあるが、これがルーサンヌの香りなのか・・・

サンジョセフという場所も分からなければ、土壌も分からない。ルーサンヌというものの品種の個性も分からない。そんな自分でもわかるのは、この樽の香りしかしないワインを作った人はずいぶんワイン自体を冒涜というか、評価せず、人工の香りを転嫁することに一生懸命のようである。よほど自信がないのだろう。

味はまあ、まずくはないけれど、甘く、くどい。どこを評価していいのか全く分からない。

 

5.2011 エルミタージュ・ブランシュ ジャンルイ・シャヴィー

上をイガイガさせた、奇妙なワイン。

 

6.2011エルミタージュ・ファルコネ ジャンルイ・シャヴィー

オーブリオンの地区をベースに、タンニン・アルコールを増量したような印象。オーブリオンの地区のワインすら10年ほど飲んでいないので自信はないのですが、完璧にスコープ外でした。

 

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反省会

自分はブルゴーニュ至上主義ではなく、たまたま、好きなものがブルゴーニュが多いだけで、それ以外に手を出す暇がないだけだと認識していましたが、改めました。

他の地区のワインを飲んでもいいといっても、結局はブルゴーニュに似ているものを選んでいるだけで、結局はブルゴーニュが好きであると。

今は、リューディロッシュはいいけれど、クロサンドニはだめ・・・と言っている気分の中に、ラングドックをもってきても評価しようがない。例えるなら、米はササニシキはいいけれどコシヒカリはダメといっているところに、じゃあコメダコーヒーはどうなの?と言われるような。

 

自分のワイン観の中で、本日飲んだラングドックやローヌのこの銘柄は、ワインと呼ばない飲み物である。

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補足:

どこまでがストライクゾーンで、どこからが球場外なのかは個人差による。

開き直った自分のワイン観において、ブルゴーニュ愛好家とは、次のようなものだと思っている。

 

■土地の見方・気分

・ニュイ・ボーヌ・・・OK。しかしどこを良しとするかは意見が分かれる。

・シャブリ/シャンパーニュ

 ・・・シャブリ/シャンパーニュは需要にこたえるため、猫を被っている。
    その仮面の下はブルゴーニュとは著しく独立した個性、評価指標を
    有している。
    例えば「乾杯はシャンパーニュで」などその在り方は、カッコウのような
    托卵する便乗スタイルで、シャンパーニュのビジネスマンは狡猾である。
 
    ブルゴーニュ愛好家=シャンパーニュ愛好家
    という構図は、托卵商法に騙されている。刷り込みである。

    とはいえ、ブルゴーニュの評価指標をもって見ていくと類似性故に、
    ある点までは成立するが、核心に至ると破たんするはずである。
    それがブルゴーニュへの問題提起でもあり知的に面白い。
■指針

1)クリマが単位ではなく、リューディが単位。

2)リューディは基礎教科。基本は土壌である。

3)AOCは一定の確からしさをもつが、妥協の産物でもある。

4)1)~3)を基本としテロワールを探求するのがブルゴーニュ愛好家である。