ワイナートにおけるラフェの評価
過去のワイナート誌ジュヴレシャンベルタン特集を読んでいて、ラフェの記事とワインの評価があった。
ジェラールラフェその人は、寡黙な人で、聞かれたことに対して簡単にしか答えなかったようである。田中さんとしてはもっと議論したい、情報を引き出したいのだろうに、簡単にしか答えないので盛り上がりに欠けている。
またワインの評価も、評価された特級とプルミエは、おおよそ89~87点で、差がない。また評価が低い。
確かに、ワイン評論における「偉大さ」の軸で評価されると、特級も1級も変わりなく、たいした評価を得ることができない。やっぱり田中さんもそう感じられたかと。
そして、他のワイン評価を見ると、同感しました。
個人的には、グランクリュだからといって偉大に作らなければならないというものでもないように思う。グランクリュであっても、インパクトを控えめにして優しく作ってあげたほうがいいと思う。
そうすると、ラフェのように、斜面中央部のやさしさが立ち上る。
本来、グランクリュとはバランスが良いのが本質であるから、それでいいのである。
蛇足だが、アミオのロシェは上部と下部であった。
確かにアタックとアフターに存在感があるものの、やさしさという意味では、ラフェに勝てない。(他のロシェと比べると、作りから、地味であって、じわっと美味しいのだが、よく見ると、激しさがある。)アミオのロシェは本当のロシェではない。