ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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オールドファッションなドミニクのミュジニー  

2002 ミュジニー ドミニク・ローラン(ネゴシアンもの)

今のドミニクローランは樽香も控え繊細で酸を大事にした造りをしている。それも、2006年、2007年あたりを境に大きくかわっているのではないかと思う。それは2006、2007で大きく変わったのだが、その後も徐々に変わっていっている印象であり、進化しているように見受けられる。ドミニクも毎年試行錯誤し、影響を受けてもいるのだろう。

さて、このミュジニーだが、まれに売っていることがあり、当然?ネゴシアンものである。ミュジニーに期待するのは、強さではなく繊細で厳しい表情であり、澄んだ華やかな香りがあってほしい、というところだと思う。ただ、それは、マットクレマーを筆頭にした、刷り込みであり、その願いが成就することは少ない。

今回のミュジニーは、00年前半の造りのキャラクタそのままに、ファットで甘く酸が鈍い。香りに華やかさはあるもの、研ぎ澄まされた刃物ではまったくなく、鈍器のように鈍く、アフターに残糖感すら感じさせる。また、内容も単純で、深みがない。

 

どこまでがドミニクがコントロールし、どこまでが生産者で、どこまでが畑の個性なのか特定することはできない。ただ、そのどれもが大したことないように思う。