ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

パカレ ブルゴーニュ VVのほうがいい

2012 ブルゴーニュ フィリップ・パカレ(ジュヴレとシャンボールのAC区画)

2012 ブルゴーニュ VV フィリップ・パカレ(ヴォーヌのAC区画)

インポータ:野村ユニソン、販売:WinFix

 

10年パカレのベールエールに度肝を抜かれ、パカレフィーバを迎えていました。
パカレを調べると某酒屋さんで、テラヴェールは熱が入っており、野村ユニソンがいいという情報を聞きつけ、野村ユニソンで買ってみましたした。確かに透明感はあります。確かに・・・、ただ、ワインが微妙・・・。

香りが立たないのです。無いわけではなく、絶対量が少ない。また味わいもエネルギー感も足りない。10年ベールエールの5分の1程度の内容量です。2500円程度のワインです。VVのほうがましです。3000円くらいでもいいかもしれません。
ルロワのグランオルディネールには遠く及びません。

 

・・・と思ったところで、VVの方から、時間とともに得体のしれない香りが沸いてきました。野性的な泥臭さと、それを覆う赤いベリー。雑ではあるもののベルベットなテクスチャーのそれはヴォーヌロマネであり満足を覚えました。4000円出してもいいかもしれない。素晴らしい。ぜひ、ヴォーヌロマネを、そしてショームを飲んでみたくなってきました。(とはいえ、ドメーヌ・ルロワのグランオルディネールにはまだ及びません)

 

なお、個人的には業者さんのセールストークは6掛け程度に聞いています。誰しもが売りたくていいことを言います。

ですので、野村ユニソンとテラヴェールさんをどちらがいいとは判断していません。今回も同じアイテムを比べたわけではないのでまだわかりません。個人的にはテラヴェールさんもパカレの本質は伝えており、いいのでは?と思っています。厳密には行う機会はないですがその比較検討をしていきたいです。

 

ただですね、同時期に開けた、ポールペルノのフォラティエールやジャン・ルイ・シャヴィーのフォラティエール、クラヴァイヨンなどを比べてみると、やはりプルミエはいいと改めて思います。ブルゴーニュは、有体に言ってしまえばプルミエクリュでいいです。村名格では結構微妙ですし、真っ当に作ったプルミエクリュとグランクリュは差を感じません。ロシュなどでは、悪い区画をブレンドしたものより、一部のプルミエのほうがよりロシュらしさを感じさせます。ほとんどはプルミエクリュでそのポテンシャルは頭打ちで、シルグに代表されるように、選別や醸造過程でのコストのかけ方に感じます。もし、テロワールということを第一に考えるなら、プルミエクリュで一般庶民はいいと思います。

ただ、これはシルグやDRCなど特別仕様で作られたものを飲んだうえでイメージの中で処理されて、プルミエクリュとグランクリュの同等性を理解できるもので、結局は特別仕様のグランクリュを飲んでおかないといけないので、やっぱりDRCやルソー(クロサンジャックはダメ)などを飲んでおかないと分からないので、持っている人はこれからの人に飲ませてあげなくてはいけませんね。

その上ですが、特別仕様に作られたグランクリュよりも、通常仕様で作られたグランクリュがいいと思うようになり、そうすると、通常仕様のプルミエクリュでもいいように思えてきます。

そしてACブルゴーニュの意義は、ブレンドされ、村の個性を消した時に価値が出てくるのであって、もっといろいろな村を混ぜてほしいです。そうしたら、パカレのACブルゴーニュも飲んでみたいと思います。