ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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2005年ニュイ・サン・ジョルジュ

いろいろ飲ませてもらいました。2005年のころのニュイ・サン・ジョルジュは面白くないと、再認識しました。すべて、紋切り型に抽出され、田舎臭いレーズンフレーバが鼻につき、ややノイジーな香りが多々あります。酸はあまり綺麗でないように感じます。

2005年頃を境に造りは変わり始め、8年から10年ごろになり、最近の造りになってきています。グージュはニュイ・サン・ジョルジュのとらえ方を変えています。昔のワインを飲むのは確認作業として意義がありますが、発見はないので退屈です。

最初に、ニュイ・サン・ジョルジュの白を2品のみ(パカレ白とテールブランショ白)、タンニンの有無にかかわらず骨格のなさと不定形さを確認することができました。その後、赤5品を飲みました。さすがに10年経過し、タンニンの角が取れてきています。が、個人的には、タンニンが磨かれているとは感じません。

ニュイ・サン・ジョルジュのタンニンとは、そのまま放置しても、時間経過でタンニンが磨かれ美しくなることが無いように感じています。下手するとそのまま武骨で果実味がなくなりさらに無骨になってしまいます。ですから、そのタンニンをうまく処理しないと、その奥にあるテクスチャの美しさを際立させることができないと思います。一方で、ニュイ・サン・ジョルジュを白にすると、そのテクスチャの美しさをそげ落とすように感じます。故にニュイ・サン・ジョルジュは赤にして、タンニンをうまく処理しないといけないかと思いました。あくまで所感です。

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とはいえ、2005ロンシニョール1er ロベール・シヴィニョンは単体で完成しており、面白かった。チャーミングなところも面白い。あのあたりの畑はやっぱりいい。