ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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1997 Chablis Grand Cru Bougros William Fevre 4日目

忙しく飲む暇もなく、3分の2以上残してキッチンに放置していました。

日曜日開けて、水曜日の本日再度飲んだので、4日目です。

初日感じた酸化のニアンスは健在であるものの、一方で、還元的であった香り、石油系の香りが飛び、自然な香りとなっていた。そうなると、一転して美味しくのめ、3分の2があっという間に消費されました。

初日も4時間ほどかけながら飲んでいたのですが、石油系の香りが飛ばず、手元にグラスを置くことも臭くて嫌でしたが、今はありません。還元香を飛ばすのに時間を要するようです。

 

また、初日に、サヴァの16オンスのグラスとラリックのグラスを比べて飲んだのですが、サヴァでは緩さが出てしまい、断然ラリックが良かったです。そのため本日もラリック飲みを使っています。ラリックは酸が低くても低さを感じさせず全体を締め上げてくれるグラスで、酸が落ちた古酒などに適しています。

97年という年自体が酸の低い年で、しょうがないと思います。

ラリックでなければ、残念な味で終わっていたと思います。

[赤と白がどちらが持つか]

一般的に白より赤が持つというように認識されています。

自分はアベレージは赤より白のほうが外れることが少ない。すなわち傷んだものも少ないと思います。(熟成前酸化の議論とは違います。熟成前酸化はこれに含んでいません)

造りが異なるので押しなべていうこともできませんが、2000年に入ってから、赤は03の例外を除いてリリース直後に美味しかったと記憶しています。05などはリリース後に閉じており、最近飲んだ07もある意味閉じているように思いました。(07のくせにです)10年あたりだと閉じてきており、12年も閉じてきているように思います。

そして、赤は15年を経過し変わり始め、20年して面白くなってくる印象を受けます。ただ20年経過した赤はネガティブな香りがすることが多く、3本に一本程度飲みたくないものがあります。

何より、抜栓してからの劣化の速度が、白に比べて早いように感じます。気のせいでしょうか?

 

そういう意味で白は、ある意味いつでもおいしく、抜栓後の劣化も緩やかに感じます。

リリースしたては樽臭く(最近はコントロールされ違うかもしれません。11年くらいまではそうだったと思います)、化粧がはげるのが15年から20年要するので、実はある意味たちが悪いのかもしれません。まあ、そこをマスキングして楽しむのであれば、ある意味いつでもおいしいです。後は蔵の個性で差異が大きく異なってきます。

 

また赤は90年代に入るとノイジーなものが多くなり、80年代に入るとそこに加えて甘いものが多くなり、醸造元と卸と経過環境が重要になってきます。赤が甘くなってくるのは、赤自体に酸を求めることが無いが故の、ある意味飲み頃を逸した結果ともいえます。そうなると、半分はシンク行きです。赤はリスクが白に比べて高いです。その反面、当たるととんでもなく美味しいです。10本か30本に一本でしょうか。あほなのかもしれません。持ち寄りワイン会ブログでどれもあたりだったと書かれていることがありますが、スルーしましょう。あり得ません。赤は険しい道のりです。