酒屋にて
都心の酒屋さんでワイン談義をしていた。
当初は1988Chablis Grand Cru Les Preusesを見に行ったのですが、
前回飲んだ1994シャブリレクロ シャブリジェンヌが気に食わず、
躊躇した。状態は良さそうであるものの、判断材料がなく、結局保留した。
古酒はギャンブルで怖い。が当たると美味しい。
店頭には面白いものが多々あり、1999ジュヴレシャンベルタンポンソを買った。
ポンソはジュヴレとモレで味わいのスタイルが違うそうで、思えば
ポンソはモレのみ飲んでおり、ジュヴレは飲んだことが無い。
ポンソ嫌いはそこにあったのかもと思い、購入に至った。
ところで酒屋さんとは店頭のワインについて生産者や過去飲んだ時の情報を
聞いていたのですが、最近はとんと高いもの、1万を超えるようなものが
売れないそうで暇だそうです。
また、いろいろなものを飲んできたお客さんがACブルゴーニュでいいという人も
いるそうで、儲からない・・・とのこと。
「ACブルゴーニュでいい」というのは、穿った見方をすると、
ブルゴーニュを生産者でのみ捉えようとする単純化された見方の人が
使いやすい故に使っている用語なのではないのか?
ブルゴーニュは細部にわたって分類されていく方向であるところに
重要な面白さがあるのであって、細分化することをしない免罪符に聞こえる。
ところで、かえって、1994シャブリレクロ シャブリジェンヌの2本目を抜栓して
飲んでみると、驚くほど美味しい。一本目に感じた酸化のニアンスは同程度ある
ものの内部の充実が違う。やはり、古酒はギャンブルである。