ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

年初めとして

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1999 CLOS DE LA ROCHE Jacky THUCHOT

永遠の憧れとなっているジャッキートルショ―。
とても若々しく優しい。”若い”といったものの、老いを同居させており、時折複雑さを垣間見せる。濃くはなく、薄くはない。チャーミングでチェリーの甘い味わいを見せる。トルショーの中でも、これほど甘いと感じたのは初めてでした。
グラスに少量残し、ゆったり楽しむと、この数年後に訪れるであろう、昔のDRCにあった大きな流れに揺蕩うようなニアンスを味わうことができます。

2010 Bourgogne Aligote Sous Chatelet
Domaine d'Auvenay(Leroy)

ああ、注ぎたてから火薬の還元香がしてきます。これが実は好きです。
酸は高くシャープな味わいで芯は適度にあり、頭からつま先まで美しくコーディネートされています。洗練のブルゴーニュ白の極致とはここにあるのでしょう。

1989 Montrachet Louis Jadot

上の二つと並べてしまうと、インパクトに欠け隠れてしまい、ワイン会における残念ワインです。
本当のところ、重心が低く、低音の音を響かせており、心を静めないと聞こえてきません。酸と果実のバランスが良く球体的です。現時点ではアルコール度数が高すぎ、繊細さや機微や憂いなどをマスキングしています。そのため、球体感も伝わりにくく、また、清涼感が本当はあるのですが、それすらも隠されてしまっています。
このワインは、上の2つを従える格を持っています。

このモンラッシェには威厳のある芯が隠されていました。これから、キャミエールをまた思い出してしまいました。シャンパーニュ・キャミエールと同程度ではないのでしょうか?今キャミエールブームなので覚めた時に再度評価する必要がありますが、偉大なりキャミエールと想いを馳せていました。