ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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ヴァンサンドーヴィサ レクロ

2000 シャブリ グランクリュ レクロ

ヴァンサン・ドーヴィサ

 本日3日目。全く下手ることなく、アルコールが少し飛び、よりエレガントに昇華している。あとグラス数杯。飲み切るのが惜しい。もう少しこのワインを飲んでいたい。

レクロは、シャブリとしては豊満で、集中力のかける個性。シャブリの農民としては、豊満なブルゴーニュに憧れ、これをグランクリュとしたことが良く分かる。ただ、豊満なことがシャブリの本質ではないので、やはりシャブリを飲むならレクロではない。

とはいえ、このレクロ、秀逸である。気品があり、気品に火打石の香りがかかり、芯はないが全体的にしっかりしたボディで酒質を支え、高貴である。これが9千円というのはうれしい。

ただ、ワインの階級を定義づけるのであれば、芯の強さである。そうするなら、レクロは他のシャブリグランクリュに負けるし、左岸のプルミエのほうが上であったりする。ビュトーとか。とかとか。ただ、ワインの楽しさは階級ではないところであるので、9千円ならいいではないかと思う。