ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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2000 アルマン・ルソー・リュショット・シャンベルタン

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2000 リュショット・シャンベルタン アルマン・ルソー ★★★★

香木、水墨画的。

 

2017年10月26日抜栓なので、収穫から17年の歳月が経過している。

リリース直後はチャーミングでエレガントなルソーが、17年の歳月を経て、果実味を削り、タンニンを丸くしていく。その結果、果実味は主体とならず、骨格が残り、香木と墨の香りが占め、墨の濃淡で描かれる。そして香木の香りの要素が、妖艶さを表現し、水墨画的で朴訥としつつ妖艶というスタイルが出来上がっている。

味わいはうすく、まだ失っていないタンニンが顔をだしつつも、要所要所で甘い味わいと墨のような鉱物感が顔をだす。この甘みが尾を引き、余韻となる。

 

華やかな要素は持ち合わせているものの、内向的な性格である。
シャンベルタンとは対極で、大柄、力強さを語らない。また単純な味わいの構成である。それらの軸から評価すると大したことのないワインともいえる。
一方で、枯れた香木のようなスタイルを良しとするなら、チャレンジする価値はある。