ラルロ来日
ラルロ初来日記念ワイン会 | 美味しいワインと出会う旅 - 楽天ブログ
にお邪魔しました。
白ワイン
2015 de l'Arlot Côte de Nuits-Villages Blanc Au Leurey
2015 de l'Arlot Nuits-Saint-Georges Cuvée La Gerbotte
2013 de l'Arlot Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos de l'Arlot Blanc
ラルロをいろいろ飲んできましたが、白は数回しか経験がありません。完璧に無視していました。ラルロといえば赤のイメージですが、白もいいですね。ただ、ニュイで白を作ると硬くなりすぎるイメージがあり、好んで飲みたいと思いません。
13年がこの10年でもっとも大変だった年とのこと。
熟度が上がらなく、上がるまで待ったとのことです。熟度が上がらないときは上がるまで待つドメーヌの方針だそうです。
15年はストレスを感じさせないキャラクタで、13年はストレスフルな大局的なキャラクタです。軽いニュイヴィラージュと中が詰まったジルボットで、ジルボットは最後まで残して楽しみました。一方で13のラルロブランは重く屈折しています。ニュイサンジョルジュは屈折することが似合わないので、微妙。
赤ワイン
2013 de l'Arlot Côte de Nuits-Villages Clos du Chapeau
クロデシャポーは口当たりはいいのですが、石灰が前面に出すぎ、チャーミングすぎる果実感が、徐々に飽きてきます。これはラドワのキャラクタに共通した印象で、飲み飽きします。
2013 de l'Arlot Nuits-Saint-Georges "Le Petit Arlot"
2013 de l'Arlot Nuits-Saint-Georges 1er Cru Cuvée Les Petits Plets
2013 de l'Arlot Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Forets Saint Gerges
2013 de l'Arlot Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos de l'Arlot Rouge
プティプレが最も上澄みのフラリーな香りが軽く、エレガントです。
プティプレは上部に伸びる香りと中央部の集中力とアフターの存在があります。何よりほかのどれと比べても瑞々しさがあり、エレガントです。重すぎるフォレサンジョルジュ、やや悩んでいるラルロよりバランスがいいです。
2013 de l'Arlot Vosne-Romanée Villages ( Les Shuchots j.v)
2013 de l'Arlot Vosne-Romanée 1er Cru Les Suchots
どちらの2品もいつも通り重心が高く、やや作為的な味わいに仕上がっています。青いタンニンがまだ多く残っており、今後昇華するといいのですが、どうでしょうか。
13年のラルロはやや微妙だったと思います。頑張ってはいるのですが、内容に乏しいです。
醸造長のニュイサンジョルジュ観、ラルロは醸造長でスタイルが変わるかといったことをお聞きしました。ニュイサンジョルジュはフェミニン。土臭くはない。ジュヴレのプレモーの畑に似ているかと聞いたところ、畑の周辺環境が異なっているため、似ていないとのことです。自社畑以外で好きな畑はカイユレとのことです。醸造長以外のメンバで80%が決まっており、スメのスタイルを継承しつつ、方法論としては醸造長ごとに全く異なるとのこと。前任は決定した方針に従い、遂行するタイプで、現醸造長ジェラルディンヌ・ゴドさんはその日のティスティングでその日の方針を判断するそうです。
多分、ラルロでは栽培と醸造の役割分担が明確に決まっており、最後の味付けが変わるイメージと理解しました。
ドメーヌ・ド・ラルロはスタイルが一貫しつつも、その年のキャラクタに大きく触れる印象があります。ニュイ・サン・ジョルジュのスタイルを考え、ヴィンテージを選ぶなら、近年であれば12年や15年なのでしょう。15年のラルロは値上がりしたので全く飲んでいなかったのですが、やや興味がでてきました。