第9回ファインズチャリティ試飲会
■ブシャール ペール エ フィス2016
ジュヴレシャンベルタン、シャンボール、ヴォーヌロマネ、ニュイサンジョルジュ1erカイユレと、ニュイはやる気が感じられない。薄いのは好きなのだが、薄いだけというのは良しとしない。収量が多くて早摘みなのであろう。
一方で、ルコルトンはよく、他のボーヌはダメ。
ルコルトンは薄いといえば薄いが、数年後、良くなっていくであろうことが感じられる。
■ドメーヌ・プリューレ・ロック
故アンリ・フレデリック ロックが1988年に立ち上げたドメーヌで、ロックは最後まで試行錯誤を繰り返していた、未完の人である。一度だけお会いしたことがあるが、非常に真面目で繊細な印象を受けた。
未完ではあったがそのスタイルは、品位のあるフィリップパカレであり、格調高いものであった。もし、あと10年、20年、続けていたら、遅咲きではあるが、完成に至ったのではないかと惜しまれる。
この日、出店されていた方にいろいろお伺いすることができた。
・ラドワ2015:コメント省略
・ニュイサンジョルジュプルミエクリュ 2014
・ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ VV 2012
・ニュイサンジョルジュ クロ デ コルヴェ 2011
ニュイサンジョルジュはどれも素晴らしかった。
以前ワタナベさんに飲ませていただいた2009年コルヴェはジャミーで伸びやかさが無かったが、11年のそれは伸びやかで酸がありとても素晴らしかった。出展者さんも09のロックはまだ硬いと言われていた。時期尚早だったのかもしれない。
ノーマルプルミエクリュ、vv双方良かったが、個人的にはノーマルプルミエクリュのほうが伸びやかで良い。
2012年のvvをこの後飲むのであれば、いつ頃がおすすめか聞いたところ、2,3年後とのこと。むしろ11年のほうが晩熟であるとのことでした。
最近、収穫時期が9月前半になっているそうで、それでもロックは遅いほうとのことでした。それについては、最近の早摘みの流行だからではないですか?と聞いたところ、糖度の上がり方が早くなっていると言っていました。温暖化だと。
うーん。世界的には温暖化していないのですが、因果関係が違うのではないかと思っています。引き続きウォッチしていきたいです。
なお、ロックの死は急なものであったが、プリューレ・ロックは今後も継続してワインを作っていくそうである。今後どうなっていくのか見守っていきたいです。
貴重なワインをありがとうごいました。
■ドメーヌAFグロ
あまりいいイメージが無かったドメーヌで、2003年ごろ飲んだのが最後だったように思います。
・ボーヌ・レ・モントルヴィノ・ブラン1級2017
・ヴォーヌロマネ オーレア2015
・ヴォーヌロマネ クロドラフォンテーヌ モノポール2014
・サヴィニーレボーヌ クロデゲット2014
・リシュブール2013
ブルゴーニュピノノワールはポマールの下部の区画で、タンニンが優しく、薄くふわっとしていて深みのある味わいでいい。また上澄みの軽い香りにACブルゴーニュとは思えない繊細さがあり、非常に好みでした。ただ値段は4千円を超えるので、値段的には村名相当とかんがえれば、お得感はなく・・・。やや残念。
リシュブールはそのACブルゴーニュの延長にあり、特に軽い部分の香りに複雑さがあり、いつまでも香りを取っていたいワインで、この日一番であった。
収穫時期はなんと10月で、2013年が寒くなかなか完熟しなかったことがうかがえます。早摘みにない複雑さがありました。
■蛇足 DRCエシェゾー 2003
恐ろしく臭い。