ドーヴィサ フォレ 2005
最も信頼するお店で買って、数年寝かせておきました。
シャブリは酸が強いので夏のイメージがあるのですが、ボディというか、ミネラル感が強く、どうしても重たい味に仕上がります。この重さは、夏の暑さとは相反し、夏に飲むことをおすすめできません。
そして、ドーヴィサともいえば、ミネラルは強い部類に入り、しかも、西側のプルミエクリュなので、ドーヴィサの中でも強い部類となります。2005というと日が当たり、完熟したヴィンテージでして、酸があまり高くない印象ですが、これもそのイメージ通りです。
想定通りの味わいで、特にコメントはありません。
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ワインとは関係ありませんが、父が胃がんになり、胃をどれだけ切除するか、家族会議が開かれ、姉が大学病院に勤務していた時の先生に相談したら、その先生と今の主治医が同期でスピーディにいろいろ決まりました。
今後の自分の時のシュミレーションにもなりました。
手術するくらいなら死にたい、死ねる機会があれば、逃さずぽっくり行きたいと思っているのですが、家族(妻)からすると私が死ぬと年金が減り、生活が困難になるので勝手に死なないでくれということになりそうです。
シルヴァン・パタイユ マルサネ・ロゼ・フルール・ドゥ・ピノ2015
マルサネはジュヴレの影を引きずって歪んだ味になり下がる傾向があり、避けています。ブルゴーニュで微妙と思うのは、有名な村の植民地的な村でして、ほかには、
ピュリニーの隣のサント―バン、
ピュリニーの隣のシャサーニュ、
シャサーニュの隣のサント―バン
サント―バンの隣のマランジュ・・・
話は戻り、このマルサネですが、いい意味で、ジュブレのよく言われる印象の影を引きずっておらず、いいと思います。ロゼなので、さらっとしているかと思いきや、とてもアルコールが強く、とても13度とは思えません。14度くらいあるのではないでしょうか。
最初はアルコールの強さが目立ち美味しくありませんでしたが、一晩たつとアルコールが飛んでか、本来のふくよかさが邪魔されず表現され、力強く良いです。香りはやや乏しいですが、味わうためのお酒としては面白いです。
フランソワ・ジェルベ 2012プティモン
微妙であったジェルベのヴォーヌ・ロマネから、12年のプティモンを抜栓。
比較すると、ヴォーヌロマネとは、上に載った香りが異なる。これが欲しくて、プティモンである。また、プティモンのほうがタンニンの滑らかさもいい。ここは抽出量など、ドメーヌのこだわりの差であるように思う。
ジェルベにおいては、ヴォーヌロマネやオーレアを飲んでも微妙であった。2本目のプティモンはビンテージが違えど、さすがであった。
フランソワ・ジェルベ
2004 ヴォーヌ・ロマネ ドメーヌ フランソワ ジェルベ
07プティモンは素晴らしく、13オーレアは微妙でした。
先日平野弥さんでゲルべ14プティモンをケースで買った人が追られて、飲んでみたくなったので、04ヴォーヌロマネを開けてみました。ヴォーヌロマネは、オーレアの近くだそうです。
内容ですが、色合いはオレンジ色になっています。そして04年由来の青さが前面にでます。ここのところ、リリースから時間がたって青さが飛んで丁度いいボトルばかりばかりでしたが、これは久しぶりにガツンと来る青さで、リリース直後の青さを思い出させました。青い上に、苦みが感じられます。苦みは細かい澱由来なのかもしれません。甘さはなく、非常にドライで、残念ながら余韻はあまりありません。
まだほかに開けているボトルもあるため、小瓶2本(計400cc)に移し、ボトル下部を飲んでいたためかもしれないのですが、移している時も少し澱が見えたような気がしています。
澱を沈ませ(非常に細かいので、3カ月~半年くらい)、
青さが飛んだら(3年後?)
いいかもしれません。残りは当面放置です。
非常にドライで、結構熟成は進んでいるので、何が正解かは分かりません。
カヴァ
これで2000円代とは安すぎ。
オリヴィエ・ルフレーヴ@池袋 生産者来日
NV ヴァランタン・ルフレーヴ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン
WEBサイトより
シャンパーニュ・ド・スーザが所有するアヴィーズ村の畑は、シャルドネの銘醸地、コート・デ・ブランの中でも、最も良質なテロワールと言われ、チョーク質の岩盤と古代より堆積した海洋の化石などを含む繊細な土壌が、ブドウに特有のミネラル感をもたらします。畑は3.8haと小さいものの、ビオディナミ農法で貴重な古樹を丁寧に栽培しています。
区画ごとに分けて収穫したブドウをブルゴーニュ産の樽で別々に発酵した後、リザーヴワインをごく少量加えて瓶詰めします。さらに約6ヶ月の時間をかけて瓶内熟成させることでミネラル感を残しつつも複雑味が備わった味わいに仕上げられています。
フレッシュな柑橘系の香りに、焼き立てのブリオッシュやヘーゼルナッツのようなニュアンスが見事に調和。クリーミーな泡、上品で繊細なタッチに魅了されます。 エクストラ・ブリュットですので糖分の添加量は6g/l以下。甘さを抑え、透明感のある果実味とシャープな酸を見事に活かしています。
この説明の通りであまり追加することはありません。
端的にいうなら、昔からよくあるスタイルで、よく言えばクラシックなメゾンタイプの味わいです。9000円らしいですが、4000~5000円程度の印象。
オリヴィエティストが入っているわけではないので、オリヴィエのファンやブルゴーニュ好きが買う理由が無いし、ドスーザが好きならそちらを飲めばいいので、企画倒れの印象があります。
2016 ブルゴーニュ・レ・セティーユ
これが今日イチ。
樽香が聞いてなく、ゆるゆるした味わい。
ピュリニーとムルソーの村から葡萄は取れているそうです。
ムルソーというよりピュリニーの印象のほうが強いです。
2015 シャサーニュ・モンラッシェ
樽香が目につきます。
1年前ほどからなのですが、樽香が目立つワインに価値を見出せず、シャルドネは特に目立つので、どんどん興味がなくなっています。それほど聞いているわけではないのですが、酒質や葡萄由来の香りが樽に負けていて、樽香が気になります。
2012 ピュリニー・モンラッシェ・プルミエクリュ・レ・ピュセル
さらに樽香が気になります。
確認したところ、新樽率20%とのこと。
これで20%?。50%の印象を持ちました。
2015 ブルゴーニュ・キュヴェ・マルゴ
田舎臭い味わい。パス1。
2015 アロース・コルトン
↑に青いタンニンが加わり、パス2。
フランソワジェルべ
銀座屋さんにフランス語としてはジェルべが近いと教えていただいた。
2014 ヴォーヌロマネ オーレア フランソワジェルべ
07プティモンより力強く、タンニンがある。繊細とは現時点でいえない。また、香りより味わいが中心で、いい意味でのピンボケ感がない。単純で素朴。
あと7年したらいいかもしれない。
これがよければオーレアを追加したいと思ったものの、ピントはこなかった。残りを飲んで変わるかな。
括目せよ
男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よといいますが、ワインは3年会わざれば、というところが経験則であります。
まずポールペルノですが、2年前に飲んだ時より味わいに深みが出ているように感じました。特にクロドラガレンヌは鏡面的なテクスチャーが磨かれていたように感じました。バタールは、昨年末に花井屋の店長に『シュヴァリエ みたいなアルザスがあるよ。最近のアルザスはすごい』とすすめられて買った、花井屋の息子さんが勉強に行っている蔵のワインを思い出しました。蜜香や貴腐がうるさいワインで、ピュリニーじゃなくてもいいワインで響きませんでした。
メオですが、こちら抜栓から1月でダメな可能性大と言われたのですが、むしろ抜栓直後よりもふくよかさがでていて美味しいとのこと。15年なのですが、しぶといですね。多分、一度閉じたら二度と開かないかもしれません。
さて、メオですが全く印象が違いあんなに駄作だったメオが進化していました。店長曰く、『14年頃から変わり始めたかも。昔のタルタルした姿は消えた。オレゴンで作り始め吹っ切れた?』
昔はお値段との見合いがつかず、樽が目につき内容が薄く、良くも悪くも貴族的で地酒感がない仕上がりだったのを記憶しております。15年は素朴さがあり、自然体になっていました。人がいいというスタイルではなく好きなものを作った印象です。
コルトンペリエールは、コルトンというと野暮ったい印象がありますが、実に洗練されてかつグランクリュの力強さがあります。スマートなスタイルで無駄がないです。ただその反面、余韻が短く、すぐ去ってしまう印象でした。
ヴォーヌショーメは、垂直性は無いものの、複雑さが素晴らしいです。ちょうど異なる二点からの音によるハーモニーとでもいうのでしょうか。ヴォーヌロマネらしく、味わいの間に隙間があり、解釈の余地があるゆとりがいいです。そして甘くやや切なく、酸が低い。
最近、好きな村を聞かれたら、ヴォーヌ村とピュリニーと言いたくなってきました。田中さんからは面白くない!と言われそうですが、ビジネスと趣味の違いではないかと思うのです。
ビジネスとしては、未開のゾーンを開拓しマーケットを作らないとビジネスになりませんが、未開の地でも、美味しいものは高く、ヴォーヌが1万円で、未開のワインが7千円。でもマイナーで日本にはないみたいな感じで、であればそこの酒屋でヴォーヌ村の買います。という感じです。
ブルゴーニュ はマンネリとの闘いですが、このように今まで肩に力が入って上手くなかった生産者が、肩の力が抜け作りたいものを作り出せる変化に触れられる楽しみがあります。