ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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オーレリアンヴェルデ 2005年 ニュイサンジョルジュ1級オートレ

Nuits-saint-georges 1er cru Aux thorey
Aurelien Verdet 2005


オーレリアンヴェルデはとてもいい生産者です。
2006年のヴェルデなどは、リリース直後からワインに飲みなれていない方から飲みなれている方まで美味しく感じられ、複雑さもあり、しなやかさもあり、とても楽しいワインを仕上げている。特にニュイサンジョルジュがいい。


このワインですが、区画は1級オートレイ。
とてもよい区画で注目のワイン。

液体の色は黒々しく、赤さを見せない。
当然、味わいも黒々しく、タンニンがしっかりしており、アルコールが高く、アフターに強い酸と若干の苦味を感じる。アフターの酸と苦味が引いた後、甘みが口と喉に残る。
そして香は葡萄と桜の花びらのコンポートのようで、ベタとしている。べたべたして肌にまとわりつくかのようだ。

正直現段階では、全く魅力的ではない。
というのも、若々しい、タンニンやアルコールや甘い果実が支配的で、とても肉体的なワインであり、精神性を感じさせない。
とても暑苦しい。体育会・根性系の雰囲気を持つ。エレガントや知性とは程遠い。実体的な存在は、精神性を欠如しているのではないかと文句を言いたくなる。


2005年ももっと雨が降り、お日様が隠れれば、もうすこし早くから楽しめたと思う。

このワインの飲み頃を思うと、気が遠くなる。
多分、タンニンが丸くなるのはあと7年。
単調な果実味が複雑さに変わるのは+7年。
暑苦しさが抜けるのは+7年〜・・・

それまで酸が持てばいいけれど、亜硫酸硫黄を減らしたワインに関しては残念ながら持たないため、少数のワインのみが美しく変容できるのでしょう。