ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

モレサンドニ(追記:パリゾ・クロサンドニ95)

パリゾのクロサンドニは、当初定温浸漬の作為的な果実が特徴的であったが、時間とともに、定温浸漬の個性がはがれていった。


当初は輪郭がスパッと分かれているクロドラロッシュ群に対し、輪郭が滲んだパリゾのクロサンドニと対立していた。パリゾ・クロサンドニは、輪郭がぼやけ、骨格が脆弱で厚みがなく、あとは繊細で複雑な香りがあれば高く評価したかったのですが、残念なことに香りは出店にあるシロップのベリーであり、無理やり感が否めませんでした。

他のワインは20分程度で変化があるのに対し、こちらは、金太郎飴のように変化せず、ずっとシロップベリー...
スケール感や強靭さで勝負するワインではないのに、果実を強く出そうとしておりセンスがない。弱いものは、儚げで芯の強さを引き出してあげるべきである。

しかし2時間ほどすると、金太郎飴のベリーがなくなり、花や陰影が現れてきた。同時点で他のクロドラロッシュはすでにへたれており、粘り強さを感じさせられた。



ということでパリゾ・クロサンドニ95は、ポテンシャルを持っている。
しかしながら、奥行きや複雑さや派手さや繊細さといった、一言で言うなら「洗練」された個性はない。センスがなく野暮ったい。