ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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マルティンノブレ、グラス比較

本当はリーデルのソムリエ・ブルゴーニュグラスがほしかったのですが、探しているうちに、ブランデーグラスで飲むといいという話を思い出しました。

これまで、ワイングラスに求める要素は

・口径が小さいこと(60mm〜45mm)
・容量がそこそこあること(650cc程度)

だったのですが、ソムリエグラスと出会い、口径が広くても香りのたまる機能に問題がないことが分かりました。たとえ口径が広くても口と底部の間に適切な距離があれば、香りはたまります。むしろ、口径が広いほうが香りを面でとることができ、特にソムリエグラスでは、目と鼻と口で取ることが出来る、それが完成形であると思っています。

ブランデーグラスをみていて、バカラは口が小さそうですが、リーデルとロブマイヤーがよさそうでした。リーデルはマシンメイドなので、経験からロブマイヤーを購入することにしました。ネットでは売り切れだったため問い合わせたところ実店舗にはあるとのことで、急遽いってまいりました。それで、まあ、ついでに、ロブマイヤーグラスⅢもついでに購入してしまいました。3客くらいあるといいかな・・・とおもって。ああ・・・。


けれどそれだけではないのです。グラスの形が違うのです。
上記の写真で左側から2番目のグラスが今回買ったロブマイヤーグラスⅢで、左から3番目が以前から持っているものです。二つは高さ口径は同じなのですが、ボール部分が今回買ったものの方(左から二番目)が長いのです。その結果、ボトルの底部からの距離を稼ぐことが出来ています。こんなグラスⅢは見たことがないです。買うしかないでしょう。


それでさっそく、先日のマルティン・ノブレを使用して、性能を検証してみました。


リーデル・ソムリエグラス
最初から香りがやわらかく開き、エレガント。繊細かつ美しい。注がれた直後にある、ふんわり感が、たまらなく優美で、開放的で、楽しい。飲み口もいい。香りはブラックチェリー、チョコレート、ハーブ。あえてデメリットをあげるなら、出汁の香りになる時間がブランデーグラスについで早く、酸化が早い。

■ロブマイヤー ブランデーグラス0
もっとも素朴な印象。ソムリエグラスのようにやわらかさとエレガントではなく、グラスⅢのように気品と花の香りで攻めてくるわけでもない。ある意味、地金をさらしているかの様。ソムリエグラスより早く出しの香りになる。なお、バレリーナと比較すると、若干グラスに厚みがある。ロブマイヤーのバレリーナとリーデルマシンメイドの中間の厚さ。

もう少し、パワーのあるワインでないといけないのかもしれない。もしかすると、白がいいかもしれない。特徴的なグラスには使い道があるはずなので、もう少し使ってみたい。


■ロブマイヤー バレリーナ グラスⅢ(通常の形状)
上の2つと比べて酸化が緩やか。ただ繊細さや気品の点で、ソムリエグラスと今回のものとで差がでている。香りはソムリエグラスより若干多様で、ブラックチェリーなどのほかに柑橘系なども出ていた。

■ロブマイヤー バレリーナ グラスⅢ(縦長の形状:今回購入)
このグラスが最も酸化が緩やかであった。また通常の形状の香りに加え、花の香り、ジャスミン、金木犀の香りをはなっていたのはこのグラスのみ。このグラスは、集中力もあるうえに、なにより香りの透明感と硬質感が高い。たたくとキーンと響く金属の音のよう。
とてもいいグラスではないかと思う。




これらはワインの質によって、選択が異なると思うが、それ以上に、ふわりとしたクリームのような香りを評価するのか、硬質感のある香りを評価するのかで変わってくると思う。