ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

クレール・ダウの品質低下

ワインというのはカタログのように味を香りを銘柄に対して一意に特定することが出来ない。それは大量生産ものはその限りではないが、ブルゴーニュの上位のものにおいてはそれが適用される。ルロワ、ルソーなどもそう。90年代になるとぶれが減ってくるようにも思うが、80年代のトップドメーヌにおいては、瓶ごとに変わる。同じような銘柄を飲んでいくと、ポテンシャルの最大値に対して、何%今日は出たかというような感じになる。
94ルロワRSVなど、3、4回ほど飲んだように思うが、全て異なっていて、最低のものはボロボロのテクスチャーで面白くないものであったのに対し、最上級のものは完璧な球体で言葉を失う。それは樽の差かもしれないし、状態の差かもしれない。ただ、どれも同じ人に飲ませて貰ったのでそれほど大きな環境条件の違いはないと思っている。

さて、そういうことを踏まえて、ダユの品質低下をまとめようと思います。
本当は、それには、まだサンプリング数が全く足りないことは重々承知しているのですが、それでも暫定的に答えをだし、また今後見直しをしていけばいいと自分は思っているので、ご承知置きください。いかに書くことも人によっては答えは違うのだろうし、そういう見方もある程度に考えてください。


ダユには次のような印象があります。
◎:状態良好
○:問題なし
△:やや不衛生で難あり。
×:不衛生で難あり。

80年代
○1982 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ:ごくわずかに不衛生
×1982 ボンヌマール

70年代
△1973 シャンベルタン クロドベーズ
○1974 シャンボール・ミュジニー
○1975 サヴィニー・レ・ボーヌ ラ・ドミノード

60年代
○1964 シャンベルタン クロ・ド・ベーズ

50年代
○1953 ボンヌ・マール
×1957 ボンヌマール :状態大不良
◎1959 クロ・ヴージョ :状態大良好

上記から、ヴィンテージで法則のようなものは導くのは難しいです。
いづれの年にもはずれがある。危ないのは3割で、ほのかに不衛生さを感じるものを含めると5割くらいは傷があるように思う。