ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

好みのワインについて2

2003年のコシュデュリACブルゴーニュを飲んでいる(処理している)のですが、樽樽しています。樽の意義は、

1.木の香りを移すこと

2.ゆっくりと酸素を供給すること、

3.木のタンニンを添加すること、

と思います。1の香りへの作用はNGとはいいませんが、例えば昔ワインに香草を入れて飲んでいました。今の我々の感覚からするとかなり特殊に感じられます。多分、オールドファッションであり、今はその感覚からワイン自体の味わいを楽しむ方向に向かっているのだと思います。樽の香りは慣れ親しんでいるので違和感はないかもしれませんが、これも「ハーブ・香草の香りの添加」と同じです。ワイン本来の味わいにより向かうなら、避けたいです。

2はどうせ瓶内熟成とともに酸化していくのであれば、わざわざ樽で酸化させなくてもいいのでは?と思います。

3のタンニンは、葡萄本来のタンニンとは異なります。これは1と同じく、ワイン自体の味わいの追求に邪魔になります。しかし、赤ワインと異なる白ワインなら、果皮のタンニンが無いが故に木のタンニンも”補う”という点でありなのかもしれません。

しかしワインにタンニンは必要ない、ちゃんというと、タンニンはそれほどなくていいと自分の好みとしては思っています。ブルゴーニュ赤もタンニンは要らない(少量でいい)と思っています。

 

眠いのでつづく

好みのワインについて

これから書くことはワインの優劣ではく、私的な好みについて頭の整理に綴ってみようと思います。それを判断する情報はすべてを見通したものではなく、精々狭いワインの経験に過ぎず、一般化することなどおこがましいと思っています。また、言わせてもらうなら、自分が知っているのは精々30年間程度のヴィンテージをつまみながら知っているのみであり、それより過去はもちろん、未来にわたる時系列も網羅できていない。

 

個人的にはブルゴーニュというとコートドールのコート・ド・ニュイを指しています。あまりボーヌは好みではないようです。ボーヌはニュイに比べ緩く酸の低いワインが多いと思います。これは緯度が低いので当然といえば当然です。ボーヌのピノノワールなどトンと飲んでいないです。唯一のめてアロースからラドワの上部中部でしょうか。先日ブノワライエのノンドゼのシャンパーニュピノノワール90、シャルドネ10を飲んでいたのですが、どうもあまり好きではない。ヴェルズネイのピノノワールも好きではないです。ヴェルズネイは肥沃な粘土の土壌で力強い特徴があります。また粘土特有の苦みがあります。

どうも、ピノとこの粘土の組み合わせが好きではないようなのです。ですので、コルトンの上部の粘土質ではない土壌であれば、ピノが好きなのようなのです。

またジュヴレのシャンベルタン側の丘も上部が結構好きです。味わいは単純ですが、ぬけが良く酸が綺麗です。ここはプレモー石灰岩になります。プレモーといえばニュイサンジョルジュです。そうです。ニュイサンジョルジュも上部はこのシャンベルタン側の丘の上部と同じ個性で、類似の味わいです。

話はボーヌに戻って、であれば、シャルドネならいいのではないかとなるのですが、これもいかがなものでしょうか。個別にみると複雑怪奇な話になりとめどなくなるため、ボーヌのシャルドネとは何か?何を目指すものか?どうあるべきなのか?とラヴァル博士など歴史的に見られていたのかを考えると、それはヒエラルキの頂点であるモンラッシェこそがボーヌを代表するシャルドネなのでしょう。

そう考えると、モンラッシェが好ましいワインなのかが問いなのですが、個人的には重すぎ酸が不足していると感じます。酸が不足しているにもかかわらず、樽が強くきかされているが故に、より酸化しており、よいとは思えません。また樽香も好きではないです。

モンラッシェを頂点とするボーヌそしてシャブリは、アペラシオンの思想=なにを好ましいと考えるかが、自分には合致しません。探せば至れるのでしょうが、まだ巡り合っていません。そういえば、この前飲んだポンソの11年アリゴテは美味しかったです。あれはあまり樽が聞いていなかったように思います。

樽がきいていない白ワインがいいと最近思うようになりました。それは、ジョルジュラヴァルやマルゲを飲んでです。どこにも新樽か否か書いてありませんが、多分違うと思うのです。白に樽香はいらない、繊細であるべきだとますます思うようになってきました。

また、赤も同じく、樽をきかせるのは本来の香りを邪魔するのでやめてほしいと、ポンソやトルショーを飲んで思います。ジャイエの果梗のタンニンは取り除き、人工の樽のタンニンを(新樽を)利かせるというのは、人工的な考えであり、テロワリストではないです。ジャイエは近代の科学者です。そういうワインはいりません。

 

なので、赤白問わず次のようなワインを避けたいです。

・樽が主張している

・粘土とタンニンが絡まり、エグイ。

ダヴィッド・レクラパール

ラルテストを抜栓。ラマトゥール(愛好家) とは違い、軽やかでエレガントで引っかからない。あまりの飲みやすさに、感想が記憶に残らないので、再度飲んでから書かせてもらいます。

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ダヴィッド・レクラパールのエクストラ・ブリュット

ダヴィッド・レクラパールのエクストラ・ヴリュットを飲みました。もっさい味の中に芯の強さがあり、1週間では落ちない強さがあります。また、ほのかな甘さもあり、これ、本当にドサージュされていないの?と思いました。

 

インポータサイトでは、ドサージュしていないと書いてあるのですが、ワインライターの山本さんの記事

飲むべきブラン・ド・ノワール、考える自然派ダヴィッド・レクラパール - ワインレポート

を見ると、

 「ラルティスト」(収穫年2009)は樹齢30年から40年の2区画から。青リンゴ、キウイ、セージ、弾けるように快活で、レーザー光線のようにまっすぐで正確。ほのかにムスクのタッチがあり、チョーキーなフィニッシュ。鉄製タンクと中古樽の半々で発酵。エクストラ・ブリュットだが、ドザージュはゼロに近い数グラムだろう。

と書かれています。確かにダヴィッド・レクラパールのワインのラベルは、「ExtraBrut」と「PasDose」(ドサージュしていない)と書かれている2種類があります。あえて、この2種類があるのであれば、インポータはドサージュしていないと言っているのですが、実際には、「ExtraBrut」はドサージュしているのではないかと思いました。(甘さも感じましたし)そこで、インポータさん・ヴォルテックスさんに聞いてみましたところ、

お問い合わせ頂きました件ですが、ドサージュはしておらずノンドゼになります。エクストラ・ブリュットの表記に関しましては、万が一、やむを得ずドザージュをしなければならない場合を想定したためですが、これまでドザージュをするべきだと感じたケースはありませんので、ノンドゼでもエクストラ・ブリュットのエチケットを使用しています。

 とのこと。ということは、エクストラブリュットでもノンドゼということで、一件落着です。すっきりしました。

 

なお、ダヴィッド・レクラパールは、ビオディナミですが、ダヴィッドといえば、イコール、ダビデダビデといえば、ダビデ王やダビデの星六芒星)ですよね。六芒星といえば、シュタイナーでは天と地が交わる人を意味する記号です。んんん。

2016年最後のワイン会

今年の最後のワイン会はWさんと。
いつも、面白いワインありがとうございます。

 

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2005 ムルソー ペリエール メゾン ルロワ
ブラインドで。ムルソーといえば、ワインに芯があることが特徴で西に行けば豊満になり中央で筋筋になります。ただ、グットドールは特異点のようで芯が全くなく土壌があそこだけ全く違うのかもしれません。

 

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NV CHAMPAGNE CUMIERES PREMIER CRU BRUT NATURE GEORGE LAVAL

シャンパーニュは味がいびつであることが多い気がします。それを隠すためにリキュールを入れているため、さらに歪む。アビーズにリキュールを入れるとか。そのイメージを見事覆すように引っ掛かりが無く、繊細で、上品。
05シャルム・ルソーに1滴だけ入れたところ、一滴なのにもかかわらず、
味がCUMIERESになりました。つまるところ、CUMIERESは上品であるにもかかわらず個性が強くシャルムより格が上であると思います。
ありそうでない、CUMIERES、いままでありそうでなかったシャンパーニュです。上品でありながら強い、最高!!!