ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

モレサンドニ(中編)

⑦ニコラ・ポテル クロ・サン・ドニ 2000年

印象はデュジャックのモレサンドニ
若干腐葉土のニアンスや濁りもあるが、アウトの水準ではなく、個性と呼んでもよい範囲。硬質感、ミネラルはクロサンドニのそれ。ただ、残念なことにスケール感とエレガントさと厚みがなく、形のみグランクリュに近づけた(近づけることが出来た)ワイン。
案外好き。

⑥ドメーヌ・デ・ランブレイ クロ・デ・ランブレイ 1983年

醤油、杉、バナナ・・・・、不自然に甘い。テクスチャーもざらつく。
熱が入って雑菌が繁殖した印象。コルクが原因ではない。
色もそれを物語っている。
以前、ルイレミーのワインにも同じものを感じた。

④フォジュレイ・ボークレール ボンヌ・マール 1997年(誤記、1988年が正。2013/04/14加筆

今回の赤の中で最も酸がはっきりしていて良かった。
ただ惜しいのは、ボトルで液体の色を見ると濃すぎであることからも、がんばって抽出しすぎである。そのおかげで果実や強いタンニンに覆われて、その奥にある淡さとバランスのよさが出ていない。
ボンヌマールは往々にしてバランスがいいことが多い。どの要素も突出していないが、反面個性がなく埋没しがちともいえる。このワインも本来は抽出を強くしなければ淡いバランスのよさが目立ち、偉大なワインに慣れたかもしれない。多分区画にポテンシャルがあるのだと思う。なおこの区画はモレの村に包含されているようである。珍しい。


⑤モメサン クロ・ド・タール 2003年

03というと甘い、だれているというイメージが強い。これはそうではなく、ミントの香りが支配的で、重さがなく、とっつきやすい仕上がり。・・・駄作。


⑧ドメーヌ・デュジャック クロ・ド・ラ・ロッシュ 1990年

さすがは、90年、デュジャック、グランクリュ
ここまでそろうと、グランクリュにふさわしい仕上がりになる。
ただ、90年は果実が多く、甘い。香りは華やか過ぎであり、深みや陰影がなく軽薄である傾向にあると思う。このワインも例外ではなく、同じ系統。ヴィンテージと区画の個性があっていない。

総括に続く