ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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シャンボールシーズン2

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1.ブルゴーニュ・シャルドネ 2012 アミオ・セルベル(シャンボールの白)

2.ブルゴーニュ・パストゥーグラン 2010 ユドロバイエ

3.シャンボール・ミュジニー レクラ(村名格)2012 パトリス・リオン

田中さん得意の珍品さんコーナー。

1のシャンボールの白。レモン&ストニー。甘さが表現される。抜けがよくよどみない。
2はシャンボールのガメイ。生臭さがあるが、時間とともに抜け、軽やかに。あまりガメイっぽくなく、締まっている。
3は標高が高いのに粘土なニアンス。

 

以下、6銘柄はレザムルーズ。

4.シャンボール・ミュジニー1級レザムルーズ 1993 ジョルジュルーミエ
アタックはしっとりとしてふわっとしている。酸の棘がある。砂地のような流れるようなニアンスで進みストラクチャーは不在で、アフターでせき止められ濁りがあり粘土を感じる。チャーミングな赤果実のほかに紫のニアンスがあり、ヴージョ性を見る。
時間とともに厚みを増す。ふっくらしたバレリーナグラスⅢはこのアフターの余裕感を受け止めるのには適している。

5.シャンボール・ミュジニー1級レザムルーズ 1995 ロベールグロフィエ
6.シャンボール・ミュジニー1級レザムルーズ 1996 ロベールグロフィエ
5は乳酸のフレーバーとふくよかさが合わさり、不気味。
6は乳酸フレーバーはない。印象には残らない。

7.シャンボール・ミュジニー1級レザムルーズ 1996 アミオ・セルヴェル
クリーンでストニーであっさり。JFMから知性と余裕を削った感じ。

8.シャンボール・ミュジニー1級レザムルーズ 2007 ジョセフドルーアン
ネアカなレザムルーズ。最近のJDはいい。

9.シャンボール・ミュジニー1級レザムルーズ 2012 パトリスリオン
明るさ、暗さ双方もち中庸。

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レザムルーズのキャラクターイメージ:

 ・香り:綿あめとホイップクリームの中間の軽さと優しさ。
 ・骨格・中に詰まった集中力はない
 ・さっと流れ、最後に淀む泥の粘性。
 ・赤果実と紫の反するニアンス。
 ・スケール感はない
 ・ソフトでキメの細かいタンニン
 ・意志、透明感、石灰的なミネラル・・・は弱い

全く、グランクリュのキャラクターと異なる。
グランクリュを人間でたとえるなら、思慮深さ、偉大さ、説得力、多面性、修羅場を潜った重みなどを兼ね備えているが、それらを持っていない。レザは曖昧で移り気で、ちょっと含みがあり、チャーミング。

一級が適切。逆に一級は特級と違って多様性が許されていて、それがいい。一級はいい。