ラリック リール ブランデー コニャック テイスティング グラス
グラスクラシックさんにて購入。(写真はお断りしお借りしました。)
http://glass-glass-classic.
ラリックの創業者ルネラリック本人デザインの存命時代のブランデーグラス。1945年以前、おおよそ1930年頃に作られたもの。アンティークでブランデーグラスは少ない。
味わいの方は、バカラ(Baccarat) パーフェクション/ コニャックグラスの香りを溜めない課題と、グラス内での水平方向の動きの欠如、そしてワインの口への流れの悪さの3点を解決している。
一つ目に香りを溜める点については口径が0.5cmほと小さくなって解消されている。6cmと5.5cmはため具合が大きく異なります。2つ目に最大の横幅が10cmあり、ロブマイヤーグラス3とほぼ同じ。(ロブマイヤーのほうがやや大きい)そして、その水平方向が、ちょうどワインの上面の位置にある点もよい。3つ目にバカラのパーフェクションやアンピトワイヤーブルなどはすぼまった形状の口をしており、これが口への流れの止めており、飲み心地が悪く、またグラスを大きく傾ける必要がある。これが良くない。
ワインの香りはグラスの中で何層かに分かれる(3層以上あるのではないか)。上部は花の香りで底部に行くとアルコールや重さのある香りになる。ワインによって、この香りの縦幅の広がり方が異なるようであるものは縦幅が
広く、あるものは幅が狭く登らない。ロブマイヤ―グラス3で若い白を飲んでいると、上と下が分離し、高さ故に上の部分、この場合は樽香がほとんどをくみ取ってしまう。このグラスはその数層に分かれた香りを集め、一体として楽しめるようになっている。
若い赤と白を試しましたが、白のほうが個人的に気に入りました。なかなか若い白に合うグラスがなかったので良かったです。
なお、このグラスは台座が特徴的で、厚くなっています。そのおかげもあり、グラスに安定感があり、重い仕上がりとなっています。
なお、ガラスにも厚みがあり、下手をすると野暮ったくなるのですが、口当たりはソフトで厚みを感じさせません。盛った感触は滑らかで落ち着きがあり、口触りは繊細。また透明感も素晴らしいです。
ガラスの厚み、台座の厚さ、台座の形状(カット)、ボウルの形状。いまのグラスにはない要素が詰め込まれており、贅沢さを感じさせます。久しぶりに納得の一品でした。