Leroy ルージュ
2002 ヴォーヌロマネ1erレ・ボーモン ドメーヌ・ルロワ
デグラッセで話題になった04Leroy。
うまいやらまずいやら色々な評価を聞きます。
■04ブルゴーニュ
ブルゴーニュに関しては、すでに淵にエンジ色が入り、
こなれてきています。
04特有の青いハーブ、野菜のニアンスは多く残っている。
これを嫌いな人は全く飲めない。
華やかさ、艶やかさ、ゴージャス感、退廃色は見られなく、
単純でチャーミングな地味な印象。先日同期会で飲んだ
イタリアワイン(居酒屋価格:2900円)を思い出した。
これはこれで美味しいけれど、1万8000円(リリース価格)を
出すほどのものではない。
なお「ブルゴーニュ」はグランクリュのクロ・ド・ラ・ロシュ、コルトン・レナルド、クロ・ヴージョ、1級サヴィニ・レ・ボーヌ・ナルヴァントン、村名ポマール・レ・ヴィーニョのブレンド。
■04ヴォーヌ
04ヴォーヌは非常に美しい色調です。
香りにも高級感があり、しっかりとヴォーヌをやっている。
02ボーモン1erと比べるとその2本の間には深いポテンシャルの溝が
あります。
02ボーモン1erには口に含んだときの厚みが3倍程度あり、
04ヴォーヌにはありません。
02ボーモン1erには退廃的でゴージャス感のあるゆとりやエレガンス、
ふかふか感があるのに対して04ヴォーヌにはありません。
02ボーモン1erには立体的な骨格があるのに対して
04ヴォーヌにはありません。
02ボーモン1erには硬いミネラルがありつつも、それを曖昧にして
包含するような仕組みがあるのに対して04ヴォーヌにはありません。
このように、04ヴォーヌは無い無いづくしであり、
特別なワインになれていません。
デグラッセした理由を、夫が無くなったとか、天道虫が大量発生した
など言われていますが、Leroyは単純にワインの品質が低く、
高級ワインとして適切ではなかったと考えてのことと思います。
ヴォーヌのグランクリュであっても、
葡萄の生育に失敗すると、残念なことになる、良い証左でした。