マルゲ来日
1. Shaman Grand Cru 2013(PN,Ch)
2. Shaman Rose Grand Cru 2014(PN,Ch)
3. Ambonnay Grand Cru 2012(PN,Ch)
4. Avize-Cramant Grand Cru 2012(Ch)
5.Les Crayers Grand Cru 2012(PN,Ch)
6. La Grande Ruelle Grand Cru 2012(PN)
アンボネイのワイン尽くしであり(一つアヴィーズがありますが)、ほかに、別生産者のアンボネイとブジーが出ていました。それがだれかは、開示されませんでした。(聞き忘れたのかもしれません)
写真の石はマルゲが持ってきたアンボネイのもので、チョークです。
触ってみると、手が白くなるほどであり、もろそうでした。
アンボネイ尽くしのおかげでアンボネイの個性が分かってきました。
隣のトレパイユとは違い酸は優しく、左のブジーと異なり重さと沈むことがないようです。ただ、ここで感じた酸のやさしさはマルゲの完熟ゆえなのかもしれないのですが、他の生産者のアンボネイも同じように酸を感じさせなかったので、そういうものだと思います。
ブノワ(マルゲ)自身、フランクな方で、ふわふわした人でした。そんなブノワとアンボネイは似通った個性のようです。天を意識してワインを作っているそうです。
Shamanはいずれも甘く、ドサージュをしているのではないかと聞いたら、そうではないと答えていました。しかし、インポータ資料ではドサージュをしているようで、多分しているように思います。あまり好きになれません。
アンボネイ11年はこの日の中ではもっともよかったのですが、ちょうど一年前に飲んだ10年のものと比べると、静謐さに欠けていました。
そもそもなのですが、この日のワインは皆暴れており、席に着かない生徒のようなクラスの味わいで、多分、当日移動でワインを持ち込んだことが影響しているのかもしれないと思いました。
リューディで仕込まれたクレイエール、リールは・・・悪くないのですが、心に響かないというか、迷っているようなところがあり、響きませんでした。
マルゲ、好みじゃないのかな、10年のアンボネイはもっと内的に張り詰めたものがあったのに、今日のワインはすべて外向的で、違うな・・・と。それをぶつけてみましたが、田中さんから「あの人と作ったワインではないということなんですが、触れてはいけないところです。」と日本語でいわれました。
あの人とはジェスタンであり、ジェスタン好きじゃないけどな…とモンモンしていました。
数日後、マルゲ11年のルパルク(リューディ)を自宅で飲みました。これは3カ月程度セラーで保管していたものです。これは、最高でした。
確かに軽いアンボネイのキャラクタなのですが、内的な心の落ち着きがあります。また、クレイエールやリールと異なり、厳かな雰囲気があります。
10年のアンボネイもいいのですが、ルパルクの威厳はもっといいと思います。