ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

     このブログと私は行き先不明です

2015-01-01から1年間の記事一覧

ワインの購入原則その二 好きなものは満足度が低い

ワインを買って、このワインは美味しくなるからとっておこう、などと人は保管しておく。しかし残念ながら、10年程度では大きく化けることはない。また人は一本飲むごとに味覚は磨かれ、趣向はその一歩先へ進み、戻ることがない。そうして、刻々と追求するべ…

Pierre Amiot 2006

2006 モレサンドニ レ・リュショット1er ドメーヌ・ピエール・アミオ 味わいの変化の流速が早くテクスチャーがつぶつぶし、チャーミングな赤果実が主体であり、酸が極めて高く、後味に渋みがある。その反面味わいの厚さと奥行きがなく、上部のグランクリュに…

Pierre Amiot 1997

1997 ブルゴーニュ ドメーヌ・ピエール・アミオ シャンボールに面したモレ村の区画。グランクリュ街道の下の平地Les Poisot。調べてみてもリューディの場所は分からず。 塩素が香るブショネ、キャップシールを開けた段階でその香りがあり、ワインからは時間…

ブルゴーニュの歴史

ピエールアミオ コンボット

アミオ家は ・モレに5代続く(デュジャックやブリチックは他所の人) ・モレの代表区画・クロドラロシュを有する (本丸のリューディ、クロドラロシュは有していないので残念) ・栽培:厳格なリュット・レゾネ。除草剤は使用しない。 ・醸造:天然酵母のみ…

クロ・ド・ラ・ロシュ&クロ・サン・ドニ

ワインボトルの写真はそれ自体で一種の芸術品やイコンのように思えるのだが、その神聖性に反するかのようにブランド信仰や見栄の象徴にも陥り易い。 さて、お題のワインセミナーでワインの認識に対する定期的なアップデートの必要性を感じた。80年代後半から…

モレ ブリチック

2004 モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ キュヴェ・デュ・パプ・ジャン・ポール2世 ドメーヌ・エドワード・ブリチェック ジャンポール2世はChenevry1級の0.6haから作られる。 ポーランド生まれのジョルジュ・ブリチェック氏が1938年に戦況が厳しくなってき…

モレワインセミナー予習

Guillaume Blanchard (Aoineko), June 2001 1995 コルトン・シャルルマーニュ ドメーヌ・キャピタン・ガニュロ 1996 クロサンドニ ルイジャド 馬小屋臭が強く、後味の残糖感が高い。テクニックでごまかした仕上がり。 1986 クロサンドニ ドメーヌ・コカール…

ルフレーヴ水平、垂直(後)

2011 Bourgogne Blanc 2007 Bourgogne Blanc 2011 Meursault 1er Cru Sous le dos d'Ane 2011 Puligny Montrachet 1er Cru Les Combettes 2011 Puligny Montrachet 1er Cru clavoillon 2011 Puligny Montrachet 1er Cru Les Pucelles 2010 Puligny Montrache…

ルフレーヴ水平、垂直(前)

2011 Bourgogne Blanc 2007 Bourgogne Blanc 2011 Meursault 1er Cru Sous le dos d'Ane 2011 Puligny Montrachet 1er Cru Les Combettes 2011 Puligny Montrachet 1er Cru clavoillon 2011 Puligny Montrachet 1er Cru Les Pucelles 2010 Puligny Montrache…

ワイン購入原則 その一.五、「不景気がいい・・・、でも」

不景気のほうが確かに安くなっていい。 が、それは、あまりに高いものは好景気の時に買うのを控えたほうがいいという意味であり、必要であれば、値段がどうであれ購入し飲むべきと考える。 というのも、高い/安いはこの経済社会や即物的な社会の基準であり…

ワイン購入原則 その一、「不景気がいい」

最近、ほしいワインが多く困っているが、ワイン購入について思うことがある。高級ワインは値が落ちないというのは、妄言である。 明日からとある高島屋のルロワボーモンが8万から30万になる。これも末期症状である。 最近、日経平均が絶好調で2万円を十数年…

追記

ラルロスショに追記しました。

ラルロ スショ

2008 ヴォーヌロマネ・スショ1級 ドメーヌ・ド・ラルロ 2011年ヴォーヌロマネヴィラージュ(スショの若木)と同時比較。なんというかヴィラージュがお得なんていうことはなく、ヴィラージュにない成分が多々含まれている。腐葉土、ヨードなどの香りが盛り込…

グラスの選定

愛用していたバカラのオノロジー・グランブランを不注意で割ってしまい、同じ形のロブマイヤーバレリーナⅤを使用していたものの、重さが軽く、重心が定まらない。それだけでなく、味わいもどこか定まらない気がして、困っていました。ほぼ同等なのですが、な…

ラルロ 2011 ヴォーヌロマネvv

2011 ヴォーヌロマネ・ヴィラージュ ドメーヌ・ド・ラルロ 表 裏 ラルロのラベルは珍しい。また裏ラベルも表に合わせてデザインされています。シックなラベルとラルロの個性がマッチしていていい。さて、ラルロのプティラルロにて、2001ロマネサンヴィヴァン…

ラルロ 2012 ニュイサンジョルジュ プティプレ

2012 ニュイ・サン・ジョルジュ プティ・プレ ドメーヌ・ド・ラルロ 先日のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ クロ・デュ・シャポーにはがっかりだった。このプティ・プレはこのシャポーと似た個性でやや酸は低く、黒果実、重い個性と粘性、香りの低さを有し…

シャルドネはピノノワールの下位品種

愛好家のたどる道は、 ブルゴーニュ・ピノノワール→ブルゴーニュ・シャルドネ→シャンパーニュ という見方があるが、そうだろうか?シャルドネはそんなにいい品種だろうか? シャルドネは、ピノノワールと比べて、味わいと香りの要素が少なく、どうしても樽で…

グランクリュを否定しない

プティラルロを飲んで、ブルゴーニュの基本を想う。 ・・・・ 「グランクリュは面白くない」 という見方がある。それは、「想定通り」「パワフルで好みではない」「王道でかっこ悪い」「高い」といった意味だろうか?だが邪念を払い、正常思考で、良いブルゴ…

ラルロ コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ クロ・デュ・シャポー 2012

ラルロの2012 プティラルロがあまりによく、他の畑を試してみた。 2012 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ クロ・デュ・シャポー ドメーヌ・ド・ラルロ ん・・・。ダメ。 まず重く黒い果実がきて乳酸菌飲料と接着剤、その後すぐ、ゴリゴリしたタンニンと煮干…

400円台のワイン

セブンイレブンに400円台のチリワインがありました。 どうすれば、原価をそこまで切り詰められるのか考えてしまった。 そもそも、ボトルや送料などで200円くらいかかりそう。こんな、儲けにならないものをなんで売るのだろうか?いや、それより、なぜ…

シャトー・ド・ラ・ヴェル

築地ワインマーケット「古葡萄」でラルロを注文した後、送料より取りに行った方が安いことに気づき、実店舗へ。古葡萄さんは、1階が町の酒屋さんで、2階がブティックのようになっており、2階が古葡萄さんでした。なかなか、分かりにくい場所で、その周りで迷…

ラルロ 2009 クロドラルロ

2009 ニュイサンジョルジュ・1er クロ・ド・ラルロ ドメーヌ・ド・ラルロ(ハーフ) 2012年のプティ・ラルロに感銘し、09のその古木区画のラルロを開けた。輪郭がぼやけて集中力が欠如し、茎由来の香りとタンニンとカテキンが目立つ。その奥で黒い果実があり…

モンジャール・ミニュレ2012

これまで作られていたエシェゾーVVがオスピスに寄進され、モンジャールからエシェゾーvvがなくなった。その替わりに、写真右から三番目の変わったラベル「Echezeax LaGrande Complication」を分けて作られている。変わらないような気分でいるが、ブルゴー…

ルネ・カシュー

2012 ブルゴーニュ レ・シャン ダルジャン ルネ・カシュー ヴォーヌロマネに本拠地を置く小規模ドメーヌ。ジャック・カシューの兄弟であるルネ・カシューがドメーヌを興し、ジェラール・カシューが現当主を継ぐ。除梗する点以外、新樽や造りには特徴がない、…

ラルロ 

2012 ニュイ・サン・ジョルジュ ル・プティ・アルロ ドメーヌ・ド・ラルロ ラドワに興味がある昨今で、ラドワを中心に考えてみると、その北側が飲みたくなってきます。ラドワの北のアペラシオンは、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュで、その北が、ニュイサ…

ラドワ カシャ・オキダン

今日も熊本出張で、2泊。熊本は水が重く、食べ物が重いので、疲れるが、このずっしりした感じはブルゴーニュにも似たところがあり、厳しく、強く、しなやかである。よく利用させてもらっているホテル・サンルート熊本の近くにワインショップがあり、ふらっ…

人はなぜ中級者にとどまるか?

ブッタ(以下B)) いやあの一匹だけ寝ている子・・・多分アーラーマ先生のところでの同期のホルモンって子…カンガルーに転生するとは言っていたけど…まさか多摩動物公園のだったなんて…!イエス(以下Y)) え、カンガルーのほう!?あの一匹だけ後ろ向きに…

キャピタン・ガニュロ

2011 ラドワ1erオート・ムートット キャピタン・ガニュロ 酸が高く、貫くような垂直方向の芯がある。まるでシャブリグランクリュを(レクロを)飲んでいるかのよう。 飾らない造りで素朴なワインを目指す生産者の考え方が伝わってくる。標高の高いルコルト…

濃い薄い

10年前、「ワインの謎解き/安間宏美著」という本を読み、ワインを深く理解されている安間さんに教えを請いたいと思い、記憶は定かではないが、レストランのWebサイトを探し、名古屋のレストランでワイン会を開かれているとのことで連絡を取ってみた。しかし…