99
1999 リショットシャンベルタン ジョルジュ・ミニュレ ★★★★
興味はなかったものの、抜栓したところ、素晴らしかった。
タンニンはその存在をけとられず、
素朴で清楚でチャーミングな赤果実が主体。
味わいは球体的で、余韻は適度に長い。
そもそもリショットで球体的ということが特筆すべきところである。
標高が高くついつい腰高になりバランスを欠くクリュであるにもかかわらず、ヴィンテージの追い風をうけてか、球体的に仕上がっているのである。
味わいにはストレスを微塵にも感じさせず(幸いにしてコンディションがいい)、
この年の開花の良さや水不足に苦しんだという苦難がなかったことを連想させられる。
95のような年など、飲んでいると苦しみを感じさせるものになる。
そういういみで、99は最高である。
今まさに飲み頃の入り口にこのワインは差し掛かっている。