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   繊細なジュヴレか、82グランドリュ、もう一回飲ませて!

CdB

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1.Chambertin Clos de Beze 2008 Chanson

2.Chambertin 2008 Dominique Laurent

3.Chambertin 2002 Louis Latour

4.Chambertin Clos de Beze 2004 Drouhin-Laroze

5.Chambertin 2000 Camus

6.Chambertin Clos de Beze 1993 Faiveley

シャンベルタンとクロドベーズを比較しそれぞれの個性を確認しようというテーマでした。

Clos de Beze

1.口の中で形状を変えず、密度がありそのまま膨張する。また味わいが流れずそのままに留まる(珍しい)。ロッシュとは違い真逆です。アタックからアフターまでの味わいは、チャーミングなベリーと石灰・墨汁の香り→タニック(短時間)→余韻の存在感→舌の上にタンニンのみが残ります。

4.ベーコンのフレーバがマスキングし、よくわからない。(同意見のかたもいました)ただし、ボトルに残ったものを確認すると、ベーコンのフレーバはなかったので、飛べばよかったのでしょう。04の青臭いタンニンはなかったことを覚えています。Bezeは砂地で粘土が少ないため温かく完熟しやすいため、04でも青くならないそうです。

6.1と同様、むしろそれ以上に構造がしっかりしており、ゴシック建築のよう。しっかりしたゆるぎない構造を持っており、1同様に形を変えません。タンニンも目立たないです。完成度という点では1を上回りますが、細部の美しさでは1に軍配があがります。

 

Chambertin

2.黒糖の麩菓子。口に含むとやや上に上がり、降りる。多層的でいくつかの味わいが重なっているように感じた。1と同じく余韻は長い。

しかしながら、ほかを飲んだ後に考えてみると、多層的に見えたのは味と味の間に中間があり、また構造的に密度が無いためで、1や6のBezeも味わいの複雑さはそれ以上にあります。ただ味わいの中の集中度の差から生まれる差異だと感じました。

「黒糖の麩菓子であり、軽い」という点を見るとチャーミングなワインといえます。またここの畑は上部のプレモー石灰岩(=ニュイサンジョルジュ)の上で作られており、それのイメージと、ニュイサンジョルジュの軽いイメージが重なります。また、上部で寒いにもかかわらず甘さ(まさに黒糖)を感じるのは?という質問に対して、「造りに起因するのでは」との田中さんの回答。
「チャーミングで余韻が長い。構造も軽い。」がこのワインのキャラクタ。

 

3.口に含むと上あごに引っ付き消えていく。また密度がない。(2以上にない)そして余韻が横から帰ってくる。最初この空虚さがBezeのキャラクタと思っていたのですが、タンニンは荒く目立っており、これがシャンベルタン的に感じるイメージで、矛盾しておりどちらか分かりませんでした。(すべてブラインド)

今ならわかります。この軽さはシャンベルタンの個性で、Bezeの個性ではないです。ですのでこれも2と同じくチャーミングで余韻が長く構造が軽いものとなります。

2との違いは、3のルイラトゥールのほうがエレガントである点です。

 

5.これも「チャーミングで余韻が長い。構造も軽い。」ワインです。しかも、それがカミュの軽い抽出のため、より際立っています。田中さんいわく「余韻の長いパストゥーグラン」とのことです。いい得て妙。陽気な飲み物で皆で楽しむための飲み物。

 

総括

シャンベルタンは余韻の長いパストゥーグランであり、気軽で楽しい味わいなのにもかかわらず余韻が偉大・・・という多くの人が求めるスタイル。Bezeは堅牢で躍動感はなく叔父さんのようなちょっと離れた存在。

これまであったChambertinとBezeのイメージがピタッと固まりました。

 

ワインを2つに分けるというディスカッションを行いました。1つに敬意をもって接するワイン、1つに陽気なワイン*。*実際の議論では陽気ではなく「愛しい」と形容していましたが、振り返ると陽気という言葉が適切なのでなおしました。

自分がわけるなら、

敬意 ⇔ 陽気

NSGヴォークラン ⇔ ポレサンジョルジュ
ムルソーグッドドール ⇔ ムルソーシャルム
PMフォラティエール ⇔PMピュセル

田中さんは、敬意に、カズティエやフォントニ―やラヴォ―を挙げられていました。それをみて納得してしまいました。普通フォントニ―やラヴォーをあまり率先して買いません。あれらのワインは「安ければ買ってもいい」「好きな生産者のキャラクタなら買ってもいい」という位置づけで、そうであれば存在する意義がないものです。また、ややもすると、飲みやすい、楽しい「陽気」なワインに流れがちですが、それは「敬意」というブルゴーニュのスタイルから離れた王道ではないワインたちです。

フォントニ―やラヴォーもちょっと考えてあげないと・・・と思いました。

 

 

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