ブルゴーニュワインの感想 改めて、テーマ見直し中

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キャトルフィーユ ブラインドの会

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2017/12/29

場所:キャトル・フイユ


1. Diadems Champagne Dosage Zero Brut

ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。シャンパーニュ南部モングー村。

味わいに芯はなく、しかしながら、深み、奥行きがある。

シャルドネの厳しさ、そして芯の堅さを感じさせなかったため、ブランドノワールかと思った。

素朴にしてちゃんとしたぶどうの果実からつくられていることに感心した。


2. Diadems Champagne Cuvée Rosee Brut


最初は古酒かと思ったが、ロゼであった。

単体で飲むにはクセがあり楽しくないものの、塩加減が強くコクのある食べ物と相性がよく、なかなか面白い。

1のものは透明で単体で楽しむことを想定したワインで、こちらは食事を前提にしたシャンパーニュであった。

造りやブドウの質も高く、侮れない。


3.2014 ジャンシャルトロン ピュリニーモンラッシェ クロ.デュ.カイユレ

前回田中さんのセミナーにて、2015年の補糖を必要としないビンテージと補糖を必要とした14年の違いを比べた時には14年の日本酒くさいアルコール感が顕著に感じられました。それが補糖によるアルコール発酵とブドウ由来の自然なアルコール発酵の違いであるということで、いったん、気付いてしまうと、14年の白のヤバさに耐えれなくなりました。

このシャルトロン14年についても日本酒感は多々あり厳しいと感じました。補糖によるアルコール感はリリース直後のみなのでしょうか?その点も気になるところです。


日が当たらないヴィンテージを今後も買うべきなのか、悩みます。


4.2001 バタールモンラッシェ 生産者不明


酸化が進んでおり、80年代かと思いました。

力強さはなく、上顎に吸収されるような個性で、下方に力強く根をはる構造ではありませんでした。ミンティ、 レモン、そんな個性が強調されていました。


ブラインドだったので、思い浮かんだ選択肢は

・粘土で標高が高い場所

でした。

該当するのはムルソーぺリエールでしたが、どうも香りの方向性が違い、ピュリニーを思わせるため、再考しました。


・クリオバタール

が浮かんだのですが、酸化傾向の味を曲解しコルトンシャルルマーニュものこしていました。出題者に区画は広いか聞いたところ、広いとのこと。とすると、クリオバタールはなく、???。コルトンも香りの方向性から違う。


香りから絞りなおすとピュリニー。

味の構造から標高が高いはず。

その上で区画が広いのであれば、フォラティエールしかない。

フォラティエールで、樽香が前面に出ないこの作りからすると、シャルトロンかと思いました。


そもそもにして、標高の高さを見誤ったことが失敗。


バタールであってもこういったものがあるということは今後気にしないとけないということがわかりました。ピュリニーモンラッシェは標高が低いからといって、低さを感じさせないケースがあり、このバタールにおいてもありえるということが発見でした。


.2013年ドメーヌ・ポワゾ ロマネ・サンヴィヴァン


これが、まったく、標高の低さを感じさせない、むしろ300m以上の標高に感じさせる冷たさ。サンヴィヴァンの概念自体を覆す、問題作。

こんな駄作ワインをよくも作ったなと。

これが駄作中の駄作であると思わせるのは、全くブドウが完熟していない/日が当たっていないと感じるところにある。当然ながら超一流のロマネコンティの下にあるわけで日が当たらないはずはない。13年であるから日照量がすくないとしても、ちょっとそれだけでは説明がつかないので、早摘み+補糖が想像されます。


あとトラペ・2007年シャンベルタンとデュジャック1994年クロサンドニがあるのですが、以下省略。