変わらないフーリエ
2013シャンボール・ミュジニーヴィエイユ・ヴィーニュ
2013シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・グリュアンシェールVV
ドメーヌ フーリエ
@ワイズさん インポータ:失念
フーリエを2004、2005、2006でリリース時にいろいろ飲ませていただきました。その印象はジュブレは濃く、果実豊かで、タンニンは感じさせません。ピュアで麝香の香りを感じました。シャンボールは濃さと麝香と甘さが控えめになった印象でした。
濃さという点では、コンブ オー モワンヌが価格帯に比べ豊かでした。しかしながらそれを数本飲むと、単調さが目立ち気になり、フーリエ自体のワインに疑問を感じるようになりました。フーリエ調の造りにコカ・コーラのような飲み物に感じました。そうして人気がでて、そのまま疎遠になっていきました。
あれから7年経過し、皆が賛美するフーリエの変化が気になっていました。
このシャンボールを飲む限り、上記に書いたキャラは変わっていないようです。シャンボール以外については、店員さんの12年、13年の話では変わらないと判断しました。
シャンボール村名はチャーミングでイチゴの香りが特徴的。タンニン、カテキン、ミネラル、酸は控え目です。シャンボール村名格は斜面下部もしくは上部にふれておりリューディをブレンドして作られる。各リューディは個性がとがっているものが多く、バランスがよく濃くも薄くもないものは少ない。
そんな中、フーリエはうまく作っています。J.F.ミニュエやルーミエでさえその域にはなく、フーリエの方が醸造上手に感じます。
グリュアンシェールはミネラルとタンニンが強調されておりバランスはよくありません。また実体感もあります。
粘土っぽさがあり、平地のキャラではありません。しかし矛盾して抜けはいいです。
高過ぎないか?即ち、寒さや風による影響はないか?
→やや厳しいスタイルであるが、シャンボールとしては標準的です。
バランスが悪いワインは、エイジングしてもやはり良くはならず、このままでしょう。一級のワインは往々にして一つの特徴に偏ったものが多く、それ故に面白いと思います。