たまには物申す
ワインファンの方々のみならず、最近では輸入元も揃って東ヨーロッパに目を向けています。①いまどき東ヨーロッパのワインについて知らないと恥ずかしいと思います。JSAの今年のソムリエ試験の内容を見ればわかるとおりです。②今まで主流だったシャンパーニュやブルゴーニュの問題などほとんどありませんでした。時代は東欧。いいことです!
上記は尊敬する田中さんの記事から引用させていただきました。
田中さんを貶めるつもりもなく、この考え方に対して、個人的には違うのではないかと、戯言を書かせてもらおうと思います。気になるところにナンバリングさせてもらっています。
①いまどき東ヨーロッパのワインについて知らないと恥ずかしい
なぜ恥ずかしいのでしょうか?
無知であることは恥ずかしくないはずなのですが、それが恥ずかしくなるとしたら、それを知らないとワインの本質に至れない、何か大きな欠損があることになる、ということでしょうか?であれば、恥ずかしいかもしれません。
本場のものを知らず、偽物のワインのみで満足する、それは恥ずかしいといえます。
しかしながら、ここでいう恥ずかしいというのは、
「掘りつくされたメジャーになってしまったワインで満足しているのはかっこよくない」
という意識ではないかと思います。
そうであるなら、その恥ずかしい!は相対的な問題で、本質とは異なることであり、別の視点から見ればかっこいいともいえます。
文自体がこれ以上のことを書いていただいておらず、また、自分が東欧のワインを飲んだこともないので、続きは東欧のワインを飲んで考えてみるべきと思います。
②今まで主流だったシャンパーニュやブルゴーニュの問題などほとんどありませんでした。
これは問題です。
ソムリエの仕事は店のワインのサービスです。
そんなあるかないかもわからない東欧のワインなどのワインを取り上げ、売り上げの多くを占めるワインのことを問題にしないテストに何の意味があるのでしょうか?問題は人気のあるところを多くだし、ニッチなものは抑えるべきでしょう?
そうやって、テストのためのテストとなっているのであれば、ソムリエ試験自体の目的を見失っているのではないでしょうか?
良く売られているワインは大体みんな知っているから、試験勉強をせずとも通ってしまう、そうするとソムリエ試験の難易度も下がり権威が落ちてしまう、ということなら、迷走しているのです。
ソムリエなんて、自分の扱っているワインを徹底的に深堀して、それを客に教えてくれれることがまず第一。その次に今後入荷するべきワインをリサーチして知識を持っているというところでしょうか。店にもなく、入荷することもないものの知識は要らないでしょう。
と、素人は思うのです。